右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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「非核4原則」を破棄しよう
中川昭一政調会長が「非核4原則」という表現を使って、「議論させず」の風潮をさらに批判しているようです。一端はやめたかと思いましたが(六カ国協議への配慮もしくはアメリカの圧力というウワサも)、めげずにまだ言ってくれているようです。

言わせず、含めた「非核4原則」認めない…中川会長

 自民党の中川政調会長は23日、岐阜市で講演し、自らが提起した日本の核保有論議に党内外から批判が出ていることについて、「最近は、(核兵器を)作らず、持たず、持ち込ませず、言わせずの『非核四原則』と言うそうだ。私は非核三原則は認めるが、四原則は認めない」と反発した。

 さらに、「議論もしては駄目だという人がいるのであれば、今度は五原則で『考えさせず』となることを恐れる」と指摘し、「日本を侵略させないために何ができるか考え、最大限努力する必要がある」と論議の必要性を重ねて強調した。


 中川氏は8日の講演では、米中間選挙の結果や北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の行方を見守る必要があるとして、核保有に関する発言は当面、控える意向を示していた。

(読売新聞) - 11月23日21時5分更新

中川氏は「核は、持たず、作らず、持ち込ませず、言わせず」を非核四原則と言っているようです。さらにもうひとつ「考えさせず」を加えて「非核5原則」に、もうすでになっているようにも思えます。

ところで、この「非核4原則」という言い方を最初にしたのは、西村眞悟ではなかったかと思います(眞悟の時事通信平成17年2月11日)。なんせ、彼は国会で核武装の「議論」をすべきかもと言っただけで防衛政務次官を事実上更迭されていますから。

おそらくこれまでの成り行きを見ると、野党は議論すらさせずですし、与党で核武装せよと言っている人は誰一人いません。国会で積極的な議論が展開されているとも思えません。ということは、非核4原則に関して、せいぜいが、「言わせず」の部分を撤廃するのが精一杯かと思います。

日本の核武装については、ずいぶん前から積極的に、そしてある程度具体的な議論をしていた人がいます。西部邁氏です。数日前の産経新聞に彼の論文が掲載されていましたので、転載いたします。

2006年11月20日 産経新聞より(ネット上のソースなし)

【保守再考】西部邁(29)「非核」における三猿主義

 自民党の中川昭一氏(および麻生太郎氏)は、世論や国会はおろか与党内部からすら非難をあびながらも、非核三原則の国是を見直す議論が興って然るべし、という方向で論陣を張っている。気骨と洞察が政界からまだ消え失せてはいなかったのかと少しほっとする。しかし我が国民の八割にあって、何の議論もないまま核武装反対をいうのがほとんど口癖となっている。だから中川氏らの勇気も思慮も水の泡と帰すのではないか。


 大方の戦後日本人は「核の傘」を、つまりアメリカの核が日本列島を守るという防衛論を、信じている。というより、国家防衛の真実から目を逸らすのを習性としてきたため、「核の傘」がこの列島の上空に適宜に開くものと夢想している。そうであればこそ、北朝鮮が核実験を強行しようとも、また米中の両国が無条件で--ということはその核保有を、実質上、容認する形で--北朝鮮の六カ国協議への復帰を促そうとも、我が国民の危機意識は相変わらず昏睡(こんすい)のなかにある。

 しかも、一方で「核の傘」にたいし信じた振りの演技をしつつ、他方で「非核三原則」を国是として掲げつづけている。これはあきらかに欺瞞(ぎまん)である。アメリカの核を日本に「持ち込ませる」のでなければ、「核の傘」は最初から骨なし傘で、開くわけがない。核を「持たず、作らず、持ち込ませず」の三原則なるものは、実は「持たず、作らず」の「二」原則にすぎなかったのだ。

 こんな自己瞞着(まんちゃく)を平気でやる国民は、ICBM(大陸間弾道ミサイル)やSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)が出現するや「核の傘」がずたずたに破れてしまった、という現実を直視しようとしない。つまりアメリカの国家意思は、自国に壊滅的な被害が及ぶことを覚悟で日本のために核による報復をやってくれるほど非合理ではない。この真実にたいし我が国民(の八割)は「見ざる、言わざる、聞かざる」の非合理三原則を、元へ、三猿(さんざる)主義を決め込んでいる。


 「核の傘」が開く可能性があるとしたら、それは、日本列島がアメリカの領土に組み込まれた場合だ。そしてその組み込まれ方は--日本の人口の大きさからして--「投票権なき州」つまり准州もしくは保護領という方式においてであろう。そういうふうに「安全と生存」にのみ執着するか、それとも核を「持ってみせる、作ってみせる」と構えて「自尊と自立」を保つのか、という選択がこの列島人に迫られている。

 スウェーデンのように核の「準備」を宣告しておくやり方もあるし、「核は使用不能の兵器」と信じるやり方もあるし、外交の協調主義に一意専心するやり方もある。つまり核問題の核をえぐるのはそうたやすいことではない。確かなのは、核の「破れ傘」や非核三原則の「嘘話」に奉じるのは劣等人の振る舞いだということである。
(にしべ・すすむ=評論家、秀明大学学頭)

非核三原則のうち「持ち込ませず」を信じている国は世界中でないわけですから、日本が「自分たちはけがれていない」かのようにして非核や核廃絶をアピールしたところでまるで説得力のないどころか卑怯者と見られるだけでしょう。

それならば、いっそのこと3原則(4原則)は廃棄すべきだと思います。ちなみに、「■[政治] 麻生外相も頑張っているようで」で書きましたが、核を持たない日本や韓国に対しても、アメリカのいわゆる「核の傘」というのが抑止力として働くことをライス長官が確約したということらしいです。

このことが示している通り、非核3原則は事実上ポーズにすぎないということが明らかです。「持ち込ませる」のでなければ完全な形で守られないからです。この上日本が「非核3原則」などと言っているのは逆に国際社会の信頼を損ねるだけでしょう。

また、さらに言えば、とりあえずはアメリカの核の傘で守られていると思うことにしたとしても、本当にそうなのかという話です。ここからは以前のブログでも書いた話ですが、もういちど書きますと、

アメリカは民主主義の国です。日本が核攻撃で壊滅した後に、その日本のために自国を核被害の危機にさらしてまでアメリカが報復してくれると、本当に思えるでしょうか?そこまで他国を信頼してしまって良いのでしょうか?

とりあえずアメリカは確約してくれているからと言って、核の脅威からの守りにある程度めどがついただけで安心してしまって、それで終わって良いのでしょうか?

私はそうは思いません。アメリカ様に守ってやるぞと言われてそれで満足していられるかと言うと、私の場合はノーです。正直、自分の国は自分で守るのが本来の姿、独立国として当然のあるべき姿だと思えるからです。

さしあたっては自分たちで自分の国を守れないからアメリカに協力してもらう事には感謝するし協力を求める日本政府の対応は当然だとしても、長期的に考えると、いつまでも自国の防衛を他国にやらせるような卑怯な事をしていてはダメだと思います。

他国を命がけで守ろうとまで考える人間などそうはいません。もちろん米軍の軍人さんらは命令とあればその通りやってくれるでしょうが、しかし自国のために闘うのと、他国のために闘うのとでは、モチベーションが全然違ってくるわけですし、そういう事を他国の軍人さんらにやらせておいて平然としていてはダメでしょう。いつまでもそんな事に期待していては、日本人は道徳的にも腐って行きます。

だから、ここでやっぱり長期的な視点が必要になってくるわけです。日本は独立国として、もちろん他国との軍事同盟などはあって良いのですが、基本スタンスは自分の国は自分たちで主体的に守る。そうできるように、少しずつアメリカ依存を減らして自衛隊を増強する方向へ持って行く、そういう視点も持つべきだと思います。

今の日本でさまざまな問題が起こっているのは、すべて日本人から「義務」という感覚が消え去っていることが共通の原因だと思われます。

自分の国を守るのは国民の義務です。自分たちでその義務を果たさずに、それを他国にやらせたままで、まともな「国民」と言えるものか、疑問に思います。


国防を他国人にまかせた国は徐々に衰弱して遠からず滅びるでしょう。国防をアメリカ任せにした戦後日本の繁栄など、もうすでに限界に達しています。あとは徐々に衰弱衰退してゆくのか、自主独立の気概を持って国を復興させてゆくのか、どちらかの選択が迫られているのではないでしょうか?



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コメント
この記事へのコメント
同感
多くの点で共感しました。今後も頑張って下さい。
deliciousicecoffee | URL | 2006/11/24 (金) 22:16:56 [編集]
力を持つ事と、力を使う事は別物と自分は考えていますが、世の中は持つ事=使う事との認識が強いのではないかと思います。
しかし、かような認識なら、もっと強硬に北に制裁や抗議をしてもいいはずなのですが…。
外の力の増強には甘く、内の力の増強には厳しいのは、どうも納得できないですね。
もちろん、内に甘いのは問題あると思いますが。
| URL | 2006/11/25 (土) 08:54:58 [編集]
>deliciousicecoffeeさん
どうもありがとうございます。これからも頑張ります。

>直さん
よくサヨクは持つと使いたくなるから持ったらダメだという言い方をしますよね。

でもその理屈で行くと、相手が持っているんだから、相手だって「使いたくなる」かもしれないわけで、やっぱり相手に使わせないために、こっちも持つことが抑止力になるんだと思います。
日村秋介 | URL | 2006/11/26 (日) 09:51:45 [編集]
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