右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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M&A推進派の言い分は正しいのか?
ずいぶん放置状態ですみませんです。これを更新したら、また一週間ほど放置状態になってしまうかと・・・。申し訳ありません。

5月から、外資にも三角合併が解禁されたというの話で、今のところ大きな騒ぎにはなっていないようですし、たいした影響など無いというエコノミストもいるようですが、どうなんでしょうか。

三角合併とかM&Aに関しては、ネット上でもわかりやすく参考になるサイトがいろいろあって、私のところを読んでくださっている方は、すでにてっくさんのところとか、よそで十分に知識をお持ちかもしれませんが、今日は最近読んだ本を紹介させていただきます。
私は、ネット以外のものも読みたいと思ったので、金融とか経済に関して、わりと信用できそうな人(という私なりのバイアスがかかっているかもしれませんが)の書いた本を買ってみました。東谷暁氏の最近出された『世界金融経済の「支配者」』という本です。

世界金融経済の「支配者」―その七つの謎 世界金融経済の「支配者」―その七つの謎
東谷 暁 (2007/04)
祥伝社

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この人、『日本経済新聞は信用できるか』というなかなかすばらしい本を書かれていて、以後、なかなか信用できる方だと私は思ってます。

日本経済新聞は信用できるか 日本経済新聞は信用できるか
東谷 暁 (2004/11/23)
PHP研究所

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これも良書です。日本経済新聞がいかにいいかげんでデタラメな新聞であるか、よくわかります。まあ新聞なんて朝日も産経も、本質的に信用できない部分というのがありますが、順番をつけるとするなら、朝日は歴史認識に関して反日・売国してきた、日経は歴史認識の反日にプラスして経済問題に関して大きく売国してきたというとんでもない新聞です。

ちょっと文脈は違うかもしれませんが、「日経なんか読んでいる人は知性も品性も劣る」と誰かが言っていましたが、その通りと思います。

ところで、はじめに紹介した本の話、三角合併の話にもどると、人間が頭で描いた理屈が、まるきり現実にあてはまらずに大失敗をやらかす、ということはザラにあります。たとえば共産主義がそうです。それと同じレベルに達しつつあるのが、新自由主義のイデオロギーだと思います。

まあ、そこまで広げなくても、「改革派」の中の、「三角合併奨励派」というか「M&A推進派」の言い分については、一見するとまともそうでも、実は現実に失敗してそれが間違いであることが、アメリカの例でほぼ証明されています。

アメリカでやりはじめられて失敗したことを遅れて日本も真似するというのは、よくある事です。ゆとり教育だってそうでしょう。三角合併、というか、M&A推進も同じだと思います。

ところで、「M&A推進」はどういう事を言ってM&Aを正当化しているかと言うと、だいたい以下の通りかと思います。


M&Aは駄目な経営者を排除し、時代遅れの企業を市場から退出させる。

優れた経営者は企業の価値を高めるはずだから、株価があがり、将来的に有望な企業というのは投資かたちが株式を購入するので株価が上昇する。

優れた経営者がいる将来的に有望な企業は効率がよく、積極的に効率の悪い企業を買収して効率をよくするはずだから、業界再編が進み、同時に産業の効率化も進む。

M&Aが盛んになっているということは、産業が効率化していることを意味することになる。

こうした考え方に基づいてこの十数年、日本政府が中心となって「改革」し、企業の合併や買収が容易になるように変えてきたのは、日本の企業の活力を取り戻し、経済全体の効率化を図るためだったということになるし、実際、小泉政権などはそう喧伝してきた。


株価上昇という視点からみて日本企業や産業が活気づくなら、M&Aを仕掛けるのは外国の企業であってもかまわない。それどころか、海外の優れた企業が日本企業を買収してくれたほうが、日本企業と日本の産業が活性化されるだけでなく、世界の企業と産業が活性化されるわけだから、これは政界経済にとってもよいことだ。

企業の経営者は、村上ファンドのような「アクティビスト」に攻撃をしかけられないようにするには、経営を効率化し企業価値を高め、株価を上昇させるしかないから、結果的に経営に緊張感が生まれる。

たとえ買収ファンドに買収されてしまったとしても、買収ファンドは企業価値を高めることが目的だから、以前の経営陣は排除されるかもしれないが、その企業は効率化がはかれら、残った社員にとっても降服なことになる。

企業の経営に緊張感が生まれ、個々の企業の価値が向上するならば、産業全体の効率化が推進されることになる。投資ファンドや買収ファンドが、たとえ自分の儲けのために行動したとしても、結果として経済にとってプラスになるのだから、むしろ、大いに活動してくれたほうがよい。


まあ、こんなものが空理空論であるというのは、アメリカの例を見るまでもなく、日本国内限定で解禁された三角合併について、ホリエモンだの村上ファンドを見ればわかると思います。

「M&Aは駄目な経営者を排除し、時代遅れの企業を市場から退出させる」なんてウソで、むしろ駄目な経営者が優良企業を食い荒らしてしまう弊害のほうが大きい場合もあるわけですし、最近の株主中心主義の風潮が、前のエントリーで書いた通り、企業価値を上昇させるどころか、企業を喰い者にしている状況を見るだけでわかると思います。

あとは、パラパラと引用しますと

さらに、M&Aを急速に進めた80年代のアメリカがどのような状態に陥ってしまったかについては、M&A推進派は口をぬぐって語ろうとしないのです。

ジャンク債をじゃんじゃん発行してM&Aに利用し、LOBという方法と組み合わせて実際には裏付けの危ういお金を巨額の資金に膨らませ、高額での企業買収を行うものの、結局の所は企業は消耗するだけで、80年代のアメリカは経済全体が消耗してしまった。

結局、経営者は株価を釣り上げることばかり考えたので、株価は上昇を続けたが、豊かさをもたらす労働生産性の伸びはすっかり停滞してしまった。

90年代になるとLOBは下火になったが、かわってストックオプションが企業をさらなるM&Aへと向かわせた。


などなど、色々と反論が書かれています。その他、M&Aに関した話以外にも色々と興味深いことが書かれています。

よく言われるユダヤに関しても、わりとニュートラルに書かれているんじゃないかという(というか私はここらへんに予備知識がほとんどないもので・・・)印象です。

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コメント
この記事へのコメント
>「M&Aは駄目な経営者を排除し、時代遅れの企業を市場から退出させる」なんてウソで、むしろ駄目な経営者が優良企業を食い荒らしてしまう弊害のほうが大きい場合もあるわけですし、最近の株主中心主義の風潮が、前のエントリーで書いた通り、企業価値を上昇させるどころか、企業を喰い者にしている状況を見るだけでわかる
全く同感です
食い物にされた上場優良企業が破綻したときの社会的影響(従業員、取引先)は大きいでしょうね
多くの中小企業を潰したらこの国は滅亡の道に進むでしょう
選挙で止めましょう
うずら | URL | 2007/05/25 (金) 19:02:20 [編集]
>「改革派」の中の、「三角合併奨励派」というか「M&A推進派」の言い分については、

こういうことを言う人達が、いったいどういう人達かを知るために観察していると、結局株屋なんですよね。会社や従業員がどうなろうと知ったことではない。儲かれば後はどうでもいいというのが結局根底にある。
7743 | URL | 2007/05/25 (金) 21:13:41 [編集]
>企業の経営者は、村上ファンドのような「アクティビスト」
>に攻撃をしかけられないようにするには、経営を効率化
>し企業価値を高め、株価を上昇させるしかないから、結
>果的に経営に緊張感が生まれる。

  格差の問題になると、現政権擁護派が必ず口にする「努力すれば豊かになれる」とかいう、能天気な発想そのものですね。で、それを一生懸命2ちゃんねるに書いている奴の多くが、努力なんぞしてない(笑)

  新自由主義信者というのは、どこを切ってもご都合主義の自己責任論ばかり。芸がないというか頭が悪いというかいろいろあるとは思いますが、本質的には、ライオンヘアーの狂信的カイカク論者と同様、本当の意図(自分たちだけが得をしたい、または公務員や正社員を不幸な自分と同レベルに引きずり下ろしたい)を隠して強弁しているだけなのでしょう。
ろろ | URL | 2007/05/26 (土) 03:05:46 [編集]
竹中こそA級戦犯
そのうち郵政民営化の正体が明らかになります。小泉・竹中は、アメリカの命令をひたすら実行したA級戦犯です。そして小泉は経済音痴だけど竹中は確信犯。金融グローバルはアメリカの最後の命綱で、日本の資金が目当てだから新自由主義の名のもと、そっくり持っていかれるでしょう。

いすけ屋 | URL | 2007/05/26 (土) 16:11:58 [編集]
ご挨拶
はじめまして、突然のコメント失礼いたします。

この度、日本ブログ新聞というサイトをオープンいたしました。

ブログランキング&ブログパーツ&SNS&YouTubeなどの付加サービスを備えております。

よろしければ、ご参加下さい。

なお、このご案内が重複しておりました場合は、ご容赦下さい。

失礼いたします。

http://japanblog.jp/
日本ブログ新聞 | URL | 2007/06/11 (月) 19:24:11 [編集]
初めまして、とういか・・1年以上前からちょくちょく拝見させてもらっていたのですが。ここ半年から1年にかけて結局目覚めることのなかったほとんどの保守系・右翼系政治ブログ(特に上位!!)の怠慢さを見て、どこかにまともな所はないかと探してたどり着いたのがここ、「右余極説」さんと「三輪のレッドアラート」さんでした。

かく言う私も流されやすい性質で、安部政権初期には安部を他の人と同じように応援していたのですけどね。2chネラーも最初は安部マンセーでしたが2月3月ごろにもう一度見てみたらほとんど反安部の側に回ってました。狂っているのは政治系ブログに出入りしている自称保守達だけなのでは?(彼らはあくまで本来味方なんですが)

で、最近更新が滞っておられるようですが、ネタを探しておられるのでしょうか?私たち視聴者もただ見てるだけで、もっと応援せねばと反省しております。管理人さん、ぜひ今後も末永くブログを続けて下さいませm(_ _)m
幻士郎-真の保守を目指して- | URL | 2007/06/14 (木) 11:58:09 [編集]
幻士郎さん

放置状態で申し訳ありません。

理由ですが、一番は「モチベーションが維持できなくなってきた」ということがあります。

他には、5-7月は多忙ということもあるのですが、以前はこの時期でも頑張って更新していましたから、やっぱりモチベーションの低下が一番大きいでしょうね。

書いても書いてもさして反響があるわけでもなく、あまりウケない。

トラックバックを打ちまくるとか嫌いなので、そういうアピールが足りないのかもしれませんが・・・。

今の精神状態だとたぶん7月中旬を過ぎるまでは、更新は難しいかと。

大変申し訳ありません。頑張りたいとも思うのですが・・・
日村春介 | URL | 2007/06/18 (月) 17:41:52 [編集]
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| | 2007/06/18 (月) 20:04:50 [編集]
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| | 2007/06/19 (火) 02:04:29 [編集]
いつも楽しみにしています。
反響がない、ウケないとありますが、私はいつも勉強させてもらいました。いつも深く深く追求されていて、私なんかじゃ気づかないことをたくさん教えてもらいました。
けど私もコメントしたのは一度だけでした。すみません。いつも私の心ではすごく打たれるものがあったのですが、私自身のレベルが低いのでコメントするのが恥ずかしかったのです。声にはだしませんでしたが私自身すごくすごく感銘しました。更新されるたびにいろいろ考えさせることたくさんあります。なので更新を心待ちにしていました。
忙しいなか更新大変と思いますが、一ファンとして
楽しみに待っています。
カルロス | URL | 2007/06/22 (金) 14:50:13 [編集]
私のように怠惰な人間(又は時間に余裕のない人)は政治ブログ上位5指から10指ぐらいまでしか見ようとしないのではないでしょうか。前大戦について、韓国について、サヨクについてなどいろんなサイトを巡ってる途中で対米売国についても(例えばアマゾンの本の紹介)たまに目に留まるのですが、すごく暗い話であることと政治ブログ上位がまったく対米売国について反応無しなので何度も目を閉じてきました。まぁ、半分自分のせいですが、流されやすい人間には上位ブログがまともであれば、もっと目が覚めるのは早かったはずです。昨年9月ごろから今年1月ごろまでにずいぶん逡巡しましたが、ホワイトカラーエグゼプション辺りでいい加減、上位は本当に怠慢なのでは?と、ようやく10位~100位くらいまででまともなブログを探してみることにしました。

ブログ視聴者で現実に目を背けてサヨク叩きに終始する人があまりに多いこと(改めてグルっと見回してみると、政治ブログでは8・9割以上の保守・右翼が狂っている)が反響があまりないと感じられる要因なのでは?

あと、上でも書きましたがコメントしようかと思って、結局どう書いたらよいか迷って書かずじまいとうことが何度もありました。そこらへんすごく反省している次第です。

私もカルロスさんと同じように管理人さんの記事によく感銘を受け、たくさん勉強させてもらいました。
とりあえず・・・気長に更新お待ちしてます^^
幻士郎 | URL | 2007/06/23 (土) 15:15:47 [編集]
皆様、もったいないお言葉の数々、本当にありがとうございます。

ともかく、7月中旬以降の更新までには、何とか気力と意欲を奮い立たせておきたいと思います。
日村春介 | URL | 2007/06/23 (土) 22:55:23 [編集]
待ってをります
だれもが既存の「保守」に飽き飽きしています。何かおかしいと思っているはずです。それでも何がおかしいか分からないから、みな多勢に流されてしまいます。そういう中において「日村ブログ」には、誰にでも何がおかしいかを容易に伝えられる文章があります。「日村ブログ」は難しいことを平易な文章で書いて下さいます。こういう文章が書けるブロガーの方は他にはあまり見られません。ときが経つごとに人々が多勢に流されてゆきます。そして日本が壊されてゆきます。「日村ブログ」ならそれを止めることが出来ます。

一日も早い再開を待ち望んでおります。
織館うゑし | URL | 2007/06/25 (月) 22:57:36 [編集]
日村さん
私も新しいエントリをお待ちしています。

なんやかんやで仕事が忙しくなり、本ブログをチェックしてもランキングクリック×2だけでコメントしていなかったことを少々反省しております。

私も日村さんと同世代なので、リアルの方も忙しい立場であることは想像できます。無理は禁物だと思いますが、思いつき&書き殴りレベルでも続けていただくことを希望します。
海驢 | URL | 2007/07/01 (日) 01:27:35 [編集]
私も楽しみにしておりました。皆さんも仰っておられますが
また更新して下さるのを待っています。
混沌とした世の中です。ここ一ヶ月ほどに起きた事件や出来事についてのご意見を知りたいと思っています。
お体に気をつけて下さい。
 
ではまた
sesiria | URL | 2007/07/17 (火) 21:51:05 [編集]
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| | 2007/07/19 (木) 21:21:57 [編集]
ただいま人気ブログを応援しています。
応援ポチッ!
団長 | URL | 2007/10/13 (土) 02:19:02 [編集]
又の更新をお待ちしております。
様々な事件事故が多発しています。
ご意見を承りたく存じます。
DBGTSP | URL | 2007/10/14 (日) 20:12:33 [編集]
33歳の中年デブおやじと相互リンクしませんか?
http://www.motenanpa.com/
33歳の中年デブおやじ | URL | 2007/10/31 (水) 13:30:51 [編集]
モチベーション
初コメントで失礼します。

更新が止まっているようで、心配しています。
「モチベーションの低下・・・」ということですが、いろいろとお忙しいこともあり大変なのでしょうね。「あまりウケない」ということはないと思いますヨ。いろんな所でリンクが張られているのを目にしますし。

でも、最近のブログエネルギー低下(現象)を感じるところはあります。ブログをエネルギーかけて数年続けていても、”世の中はなんも変わらんな~”ちゅーのが大きいんではないかと・・・

一般のブログには個人の限界もあって、ブログ(ネット界)の次の展開(ムーブメント)は『ブログの連携と協働』などにあるのではないかと考えている今日この頃です。

私(ども)もモチベーションUP+マンネリ打破+意図鮮明+協働関係構築などを目標に、ブログ名を変更致しました。

★新ブログ名『日本を守るのに右も左もない』(旧「Trend Review 」)
(複数の賛同者で運営しているブログです)

「右余極説」さんにしてみればなにか挑発的な名称になってしまっているかもしれませんが、他意はございません。時間がある時にでもお寄り下さい。

ブログの更新と今後の展開を期待しております。
コスモス | URL | 2007/11/01 (木) 23:01:48 [編集]
10月1日某ブログにて復活宣言あり!
 ブログ停止の理由には例の詐欺師の件があったのですね……。日村様の謹慎について私のようなものが何かを言わせて頂くのは場違いでしょう。ですが、これだけは言わせて頂きたい。

 醜い安倍礼賛によって、既存の「保守」言論は、まったく信頼できないイデオロギー集団だということが分りました。「保守」系ブロガーもそれに追随しました。今になっても相変わらず「保守」は女々しく安倍氏を抱きつづけ、イデオロギーの夢想の中を突っ走っているようです。

 そんな中で、日本を保守するために、何より、日村……いやさ、drmccoy様の筆力が望まれます。いち早い謹慎解除をお待ちしております。
織館うゑし | URL | 2007/11/06 (火) 00:16:53 [編集]
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