右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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「独立」こそ最大の国益
昨日までに見たように、アメリカに対して、経済政策についてまともに交渉できないだけでなく、ほとんど言われるがままに日本をアメリカ化し、もっと言えばアメリカに支配されやすいシステムに「日本人自らがすすんで変えたがる」というのは、かなり病的なレベルに達しています。

ヨーロッパ(にもいろいろありますが)がそうではない、ヨーロッパではアメリカと聞けば女子高生ですら肩をすくめて「ああ、あの困った国ね」という反応を見せる、それくらいの常識があるにもかかわらず、日本人ときたらアメリカ人の尻を追いかけることに熱中しているという有様です。これは一体なぜなのでしょうか?

もちろんそれはアメリカに対してだけでなく、中国あたりにもそうですし、韓国や北朝鮮と言った小国にすらへりくだってきました。
外国に対する日本人のどうしようもない隷属根性みたいなものがあるのかもしれませんが、やっぱりそれは独立を守るという意識が乏しいのでしょう。

自国の伝統や文化を守って行くのも、当然のことながら独立あってのことです。

また、日本は自由だの民主主義だの、いっちょまえの事を言っていますが、「国民の自由」の前提には国の独立がなければなりませんし、「国民による民主主義」を守るためにも国の独立は不可欠なのです。要するに国の独立がすべての前提なのです。

今や日本人の自由も民主主義も、容易に海外の勢力に制限され支配されやすくなっていますし、日本人の多くがそれに気づきもしないという絶望的な状況です。

ではどうすれば良いか?どうしようもない・・・というのが最近の私の口癖ですが、これについては、どうしようもないこともないと思います。

一つは、国民が国の独立こそが自由や民主主義の前提であるということを理解したうえで、独立の気概を持つこと、精神的にはそれが第一だと思います。それから、物理的な面では自衛隊の強化です。憲法9条をさっさと改正して、いやそれは時間がかかりますから、少々憲法違反のニオイがしても、自国の領土は自国の軍隊で「主体的に」守る体制を早急に作るということです。

この「主体的に」というのが重要です。その上での日米同盟です。私は日米同盟には反対でもありませんし、日米安保を破棄しろとも思っていません。なぜいちいちこんな事を書くかと言うと、書かないと反米主義者のレッテルを貼られるからです。バカらしいことですが、アメリカの子分みたいな媚米保守は、アメリカに対して日本の主体性を主張してみせただけで「反米」のレッテルを貼ってくるのです。

それはともかく、日本の防衛を考えるとき、自国の領土は自国で主体的に守る、足りないところだけ、とりあえずは米軍にも協力してもらう、そういう体制を早く作ることです。そのための日米同盟強化ならいくらやってもかまわないでしょう。

そして長期的には憲法も改正して自衛隊の予算も数倍に増やして、自国の領土は自国で守れるようにし、その上で日米同盟など国際貢献を考えるのが筋です。

それができないからと言って安易に軍事的に対米依存を強化したり、集団的自衛権を安易に認めてしまうのは本末転倒です。

すでに対米依存は限界を超え、日本の属国化という弊害を招いています。

アメリカの言いなり、アメリカべったり、アメリカの真似はいかに弊害が多いか、そろそろ気づかなければなりません。独立の意志のない国は搾取されるだけです。

それから、昨日の貿易立国の話の続きですが、日本は資源を輸入に頼っている、特に石油は完全に輸入に頼っているという点を考えてみても、アメリカべったりの今の体制はかなり危険な水域に達しています。

アメリカがブッシュのようなおかしな大統領でイラク戦争という失敗を犯してしまった今、アメリカに対する世界の信頼はゆらいでいますし、それに日本が追従するのは大きく国益を損なっています。さらに、具体的な国益の損失、石油にからんだ権益の喪失という事もあります。

4月16日発売の「表現者」p63~より引用

富岡幸一郎 『アメリカの「敗北」と日本の「理念」』

(前略)

イランの核兵器開発疑惑に神経をとがらせて圧力をかける米国への配慮(とういより命令によって)から、海外自主開発を手がけるイランのアザデガン油田の国際石油開発株式会社(INPEX)における日本の権益を、予定していた参加比率75%から10%へと大幅に縮小せざるをえなくなった。

イランと対決する姿勢を強める米国にしてみれば、アザデガン油田開発によって、日本の資金が「敵」に流れ込むことは許し難いというわけである。日本政府は、このアメリカの命令に屈する以外にはなく、結果として政府系の金融危難の開発融資はストップして、わずかな民間の範囲でしか関われなくなった。

昨年の5月に経済産業省がまとめた「新・エネルギー戦略」は、2030年までに輸入石油にしめる自主開発の比率を現在の15%から40%にまで引きあげるという画期的な目標であったが、イランでの権益縮小で、はあyくも頓挫しそうだという。

ロシア、中国などが露骨に資源ナショナリズムともいうべき攻撃をかけているなかで、石油の全てを輸入に頼っている日本の、それこそ国益を考えるならば、日米同盟なり日米協調というものに一元的に頼っていることが、いかに愚劣であるかはあきらかであろう。

日本がイラク復興に参画するのはいいが、米国の中東戦略のなかでのみ動かなければならないとすれば、これまで官民の交流においても友好的であったイランとの関係は悪化の一途を辿る。

(後略)

(改行の追加のみ改変)

どうも最近は「日米同盟の維持」が目的になってしまっている気がします。それは言ってみれば日本の安全と生存のための「手段」の一つにすぎないはずです。

本来の日米安保体制というのは、憲法9条のせいで自国の防衛に重大な不備があるから、あくまでそれを補うためのもので、そのための「手段」にとどめておくべきです。アメリカへの軍事的依存状態の維持を目的にしてしまえば、独立は遠のき、日本は属国化し、徐々に国は消滅してゆきます。

本来の「同盟関係」というのは、お互いが自国の領土を主権を持って守った上で、さらにお互いの国の防衛を補完的に行うもののはずです。自国を主体的に主権を持って守れない日本みたいな国は、他国から「保護」はされても「同盟」は結べないはずです。ですから、この同盟というのも詐称だと思っていますが。まずすべきなのは、自国を自分たちで主体的に守る、他国なみの軍事力の行使の権利を持っているのだと確認し宣言することです。

そのように、自国の防衛を主体的にできない日本が、他の国と対等な同盟関係を築くことは不可能なはずで、その状態を放置したまま同盟という名の保護と隷属の状態の維持だけが目的になってしまえば、今のように属国化して当然です。

憲法改正を放置したツケがまわってきているということでしょうが、日本人の独立心の無さが根本原因でしょう。

結局、今のグローバリズムの流れにしても、規制緩和だの構造改革だのにしても、アメリカに言われてやっていることです。

が、日本がすべてアメリカの命令に従っていると言うのは少々言いすぎかもしれません。

アメリカ留学組による洗脳だとか電通などの広告代理店や日本経済新聞あたりを通じたプロパガンダも少なからずあるとは思いますし、昨日も書いたように外資系スポンサーによるマスコミ世論形成の誘導もかなり大きいでしょう。

そしてそれは何より、日本人の自国への自信の無さやアメリカのソフトパワーによる圧倒、それらにより、ひたすらアメリカに憧れてばかりな日本人が増えてしまったせいで、アメリカが命令するまでもなく、アメリカの真似をし、先回りしてアメリカの要望をかなえようとしている、そういう日本人が多くなったという事でしょう。

その根底には、戦後日本の「日本の良さを否定する教育」「日本人としてのアイデンティティーを持てなくする教育」というものがあります。学校教育だけでなしに、マスコミこそ国民をそのように教育している最大の教育機関なのです。

昭和の時代までは戦前育ちの人たちがまだ社会の中枢にいたために、アメリカに色々言われて、一見して媚びを売っていたとしても、心までは奪われていなかったはずです。

それが、平成に入ってから戦後育ちの日本人が社会の中枢を占めるようになり、この世代というのは日本人としての誇りも自信もなく、ひたすらアメリカへの憧ればかりが強くなってしまったために、日本人自らの強みに築かずに、ひたすらアメリカに言われるがまま、それを良いことだと思って自ら日本をアメリカ化させているのだと思います。

そして、日本人の対米追従真理の根底には、アメリカ様に守って頂いているという思いがあるのでしょう。そうであるなら、やはり日本の国土くらいは自国で守れる体制を早急に築くべきです。そして、極東の平和と安定は日本にまかせろと、それくらいの気概を持つべきです。

その上での日米同盟ならばアメリカにとって、いや世界にとって望ましいはずです。それをアメリカが認めないというのならば、アメリカが日米同盟を維持している目的は、日本を永遠に隷属さえておくための手段の一つであり、アメリカの世界への覇権を維持するための都合の良い基地としてしか日本を見ていないということです。

そういう相手に軍事的に依存しつづけるということは、いずれにしろ危険なことです。

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コメント
この記事へのコメント
アメリカ
以前の2ちゃんはアメリカの批判をしても問題はなかったのですが、小泉支持勢力の拡大や親米保守知識人・ブログの影響からか今ではちょっとの批判でも酷使さまのレッテルを貼られます。たった数年でも全然違いますね。
ましてや60年ともなると。
ドド | URL | 2007/04/26 (木) 10:04:32 [編集]
親米
>小泉支持勢力の拡大や親米保守知識人・ブログの
>影響からか

  よっぽどの馬鹿か、とう○つきょ○かいに金をもらっている奴(あるいは信者)がはりついているだけなんじゃないですかね(特に東ア板とかハングル板)。実際、そこまで本気で親米している人は多くない気がします。
  しかし、愛国の情とやらは示したいが、自分たちが傷つくのは嫌だという人は少なくないでしょうね。なんかこう、知識にこり固まっているというか。もちろん、そういうのは安倍信者でもあります。教祖様や用心棒がいないと不安なんでしょう。小林よしのりはその点潔いです。
  議員達が進んでやってもいない慰安婦の強制徴発を謝罪しろと決議するような国が、同盟国なんでしょうか。よく考えるべきだと思うのですが。
ろろ | URL | 2007/04/26 (木) 11:09:14 [編集]
時すでに遅し
米国は台湾問題で中国との間で必ず妥協点を見つけ、結果、日本は見捨てられることになると思う。
グローバル経済的な視点から、日本が見捨てられるわけがないと思っている論者もいるが、彼らは中国の面子の強さを解っていない。
日本が真に独立を図りたいならば、重核武装化しかないのだ。
9条を羨む国家など何処にもありはしないし、日本がチベット化しても、世界は現実的に日本に肩入れなんかしない。
しかし核武装化するには、もう何もかもが遅いのだ。
非情な歴史の中で、日本文明は終焉を迎えようとしているのだ。
伊勢の森 | URL | 2007/04/26 (木) 18:42:05 [編集]
>ドドさん、ろろさん

どうなんでしょうね、結局のところリベラルにすぎない人間が保守の顔をしていただけ、中韓は下に見ているから批判するけど、アメリカは宗主国と思っているから批判しないという、そういうセコい人間が多いだけなんじゃないでしょうか?

まあ、サヨクを倒しても、こういう媚米派が多数になるだけだと、やっぱり期待は持てそうにありませんね。


>伊勢の森さん
これはまた、かなりの絶望感ですね。私よりもひどい嘆き節ですね。まあそう思われるお気持ちもよくわかります。私もこのままではその通りじゃないかと思うときも少なくないです。
日村春介 | URL | 2007/04/27 (金) 10:18:45 [編集]
西部邁も言っていたが、自主防衛を単独防衛に短絡させると議論が不毛となる。
単独では、日本攻撃の能力、意思共に有する北朝鮮ごときを攻撃することも出来ない、この日本の現状は軍事的不具と言って良いでしょう。 少なくとも単独で北朝鮮のミサイル発射基地、核施設などを叩けるだけの攻撃力は備えていなければならない。  防衛庁防衛研究所、武貞秀士氏によると空中給油機が15機有れば、現有戦闘爆撃機によりこれが可能だとのこと。 
さて現状だが、空中給油機は1機しかない(09年まで4機配備予定)。 軍事偵察衛星等、攻撃対象を探索する能力が無い。 もちろんトマホークのような射程の長い巡航ミサイルも無い。  石川島播磨の技術者は同氏に「5年有れば空母が製造可能」と言ったそうだが、肝心の艦載機を製造する能力が無い。 無い、無い、無い...。
軍事情報、敵地攻撃をアメリカに依存しきっている現状で、“どうすれば良いか? どうしようもない...。”
そこで私は“技術”にこだわるわけです。 民生用技術で直ちに軍事転用可能な技術は枚挙に暇が無い。 決定的、圧倒的な技術を開発し、これとバーターでアメリカの攻撃型兵器、軍事技術を提供させる、というのは結構リアリティが有ると思うんですがね。

rice_shower | URL | 2007/04/27 (金) 12:48:32 [編集]
>rice_showerさん
そうですね、自主防衛、というか防衛に関する主権を守れという話をすると、単独防衛に短絡して、意図的に話を滅茶苦茶にする媚米派が多くて困ります。

まあしかし、民間がいかにそういう技術を、しかもかなりレベルの高い技術を提供できたとしても、肝心の政府がそれをうまく交渉にも使えないようではダメでしょうね。むしろ相手にうまく利用されるだけで、日本の強みが弱みに転落する可能性すらあると思います。
日村春介 | URL | 2007/04/28 (土) 10:19:56 [編集]
TB代わりに・・・
こんにちは。
最近「FC2」の方にトラックバックが通りません。
というわけで「コメント欄TB(?)で失礼します・・・。

「日米関係」
http://kihachin.net/klog/archives/2006/02/dokuritu.html


喜八 | URL | 2007/04/28 (土) 11:02:01 [編集]
喜八さん、どうもありがとうございます。

ただ、アメリカに出てけと言うだけでは最近の韓国の反米とかわらないと思います。その分をおぎなえるだけの自衛隊の増強と、自衛隊の軍隊としての認定が必要です。

独立を守るために軍隊は絶対必要であるというのが私の考え方ですので、米軍がでてゆくなら、日本軍の創設(自衛隊の昇格)と大幅な軍備増強が必要です。もちろん9条改正もですが。
日村春介 | URL | 2007/04/29 (日) 10:39:13 [編集]
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