右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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浅野氏は嫌いですが石原知事も応援しません
次の東京都知事は誰がやってもウハウハでしょう。それはこれまでの石原都政の結果というわけではなく、例の三位一体の改革とか、大都市限定の好景気などのおかげで、東京はもうウハウハ状態なわけですから。

東京都と、あと最近は愛知県もそうなったようですが、この二つの自治体だけは地方交付税を受けていません。受けなくても自前でやれるだけ税収があるということでしょう。

その上さらに「改革」によって地方切り捨てと裏返しのある種「都会優遇」によって、もう東京はウハウハ状態だから、次の知事はかなり無能でも楽ができるでしょう。黒川なんとか言う変なおじさんでもやれるんじゃないか?と思います。ちょっと皮肉ですが。

実質上は石原知事と浅野氏との争いになるようですが、私はこの二人はよく似ていると思います。
何が似ているかというと、ポピュリズム的な手法で支持を集めようとするのがよく似ていると思うのです。

浅野氏は宮城県知事だったころにひたすら公務員叩き、議会叩き、警察叩きをやって、ようするに「みんなの敵」を作って自分への支持を集めるという手法をとりました。そして一体何をやったのかというと、これといった成果はないようです。議会の反対する病院建設のような新しいタイプのバラマキもやったりして人気取りしたり選挙のアピール上手だったので人気だけはあったために、何となく評価されているという感じでしょう。

最近の選挙は人気投票みたいになっていると思います。だから最近はこの手の政治家が多くて不愉快でしかたがないのです。そして、こういう手法を取るその元祖が石原知事というわけです。またこれが最高にうまかったのが小泉元首相です。最近ではそのまんま東あたりもうまくやりました。元祖はレーガン大統領でしょうかね。まあソ連という敵をたたくことで支持を集めたという、そういう事ができて彼はある意味ラッキーだったと思います。ソ連という敵がいてくれて。

まあ私は石原氏の主張にすべて反対というわけでもなく、その通りと思うことも少なくないですし、中国とかアメリカが日本にたいしてやっているような本当の悪者を批判するのは結構ですけれども、しかし官僚とか銀行とかを次々に悪者にしたてあげて世間のルサンチマンを煽って自分に支持をあつめるやり方には私は同意できません。

私は右翼と思われているかもしれませんが、世間から右翼的と言われている石原知事のことが、実は昔から好きではなかったのです。とくにその人間性が嫌いでしかたがなかったというところがあります。

彼の外見とか発言内容は一見すると勇ましいように見えますが、実はかなり女々しくてエゴイストで身内びいきでセコい人物、とまで言うと言いすぎかもしれませんが、そういうところが見え隠れします。

なぜそう思ったかと言うと、彼は三島由紀夫と親交があったのですが、三島由紀夫のことを小馬鹿にしていた、彼の行動をクソミソにけなしていた、そのけなし方がもうどうしようもないような内容だったから、最初にそう思ったのです。

特に、彼が書いた「三島由紀夫の日蝕」という本を読みましたが、ひどいもんです。

三島由紀夫の日蝕 三島由紀夫の日蝕
石原 慎太郎 (1991/03)
新潮社

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また、三島由紀夫の諌死をトンチンカンに批判するだけでなく、三島の作品まで批判しています。もう文学者気取りなのです。あ、一応作家もしていたんでしたっけ?芥川賞をとったこともあったんでしたっけ?まだ審査員もやっているらしいですが、どうりで最近の芥川賞はろくでもないと思ったら・・・

それはともかく、ずっとそういう目で彼の行動を見ると、その後の行動を見ても彼の人格がどれほどのものか、気づくのはたやすかったというだけの話です。

郵政民営化選挙のときも、彼は法案のおかしさに本当は気づいていたくせに、関岡氏あたりと対談して後から気づいた振りをしたり。で、実際の選挙の時は自分の バカ息子 三男が自民党から立候補するもんだから、小泉首相が強権を握っていることを察知するや、自民党を一切批判せず、それだけでなく、ずっと応援してきた小林興起とかの応援すらやめてしまったりと、まあその程度ということです。

浅野氏が石原知事よりも良いとも別に思えないですけれども、まあ東京は誰が知事をやろうとウハウハでしょうから、どっちが知事になろうと、そう変わらないだろうし、ちょっと嫉妬深い言い方をすると、うらやましい限りです。

争点が「オリンピックをどうするか」だって。笑っちゃいますよね。どうしても選挙というのは、簡単なたった一つの争点で争わなければならないんでしょうかね?そういうことしか争点にできないというのであれば、民主主義というものについて本気で考え直さなければならないと思います。

ところで、東京都知事選挙はどうでもよいです。三島由紀夫の話がでたので、せっかくですから、そちら方向へ話をそらしましょう。

動画サイトのYou Tube(実は最近ようやく見るようになった)は、ピンキリで著作権侵害などザラで問題もあるのでしょうが、中にはかなり資料として価値のある画像などもあってありがたいと思います。

三島由紀夫の人となりについてざっと知るためによいインタビューの動画がありました。

こちら

あの戦争の認識が「軍部の一部の極端な勢力があそこまでの敗北をもたらした」と語っているのにはちょっとびっくりしましたが、まあ戦後のGHQ主導の世論の下では三島でさえそう思っていた、思わされていたということかもしれません。まあその話はよいです。

ところで、このインタビューの中でも触れている「葉隠」とは、山本常朝が武士道について書いた「葉隠」のことで、「武士道とは死ぬこととみつけたり」という一節で有名です。その、難解と言われる「葉隠」を三島が解説したのが、↓この「葉隠入門」です。

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三島 由紀夫 (1983/01)
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三島由紀夫の小説は色んなタイプのがありますが、私が一番好みなのはやっぱり豊饒の海の4部作、特に「春の雪」と「奔馬」ですが・・・

春の雪 春の雪
三島 由紀夫 (1977/07)
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奔馬 奔馬
三島 由紀夫 (1977/08)
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しかし小説は好きずきがあるでしょうからあまり人に勧めたりはしませんが、私は彼の書いたエッセイにも良いものが多いと思います。

↓浪人生時代に予備校の国語の先生に推薦されて読んみました。

文章読本 文章読本
三島 由紀夫 (1995/12)
中央公論社

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↓なかなか興味深かったです。

文化防衛論 文化防衛論
三島 由紀夫 (2006/11)
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太陽と鉄 太陽と鉄
三島 由紀夫 (1987/11)
中央公論社

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若きサムライのために 若きサムライのために
三島 由紀夫 (1996/11)
文藝春秋
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ひさしぶりに本棚から引っ張り出してきて読んでみようかと思います。

(追加)三島について知るには、私はこの本、徳岡孝夫氏の「五衰の人」が一番オススメです。

五衰の人―三島由紀夫私記 五衰の人―三島由紀夫私記
徳岡 孝夫 (1999/11)
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コメント
この記事へのコメント
日本の最後の文豪といった印象があります。
この人以降誰かまともな純文学を書く人が現れたでしょうか。近年益々小説というものはた易いものになっている気がします。いわゆるライトノベルというようなものの氾濫です。それならそれでいい。しかし、ならば、芥川賞を安易に
その価値もない(と思うのは私の偏見ですが)作品に
くれてやるのはよしてほしい。
まあそれはそれとして、死についてはモンテーニュも
書いているのですが、「あらゆる瞬間に死を我々の
想像の中に描き出すようにしよう。
我々が死と呼ぶものが生であり、死ぬ事が生きる事であるのかもしれない。
死は無よりもおそれなくていいものなのだ。」と言った内容です。やはり、死を意識した中により鮮明に生が見えてくるといいますか、現代はやたらに「生きる」という事を
絶対視して「命を大事に」と、口を開けばそればかり繰り替えしているような気がしますがそうではなかろう
と提言しているのだろうと思います。三島由紀夫自身も言うように「自分の為だけに生きるほど人間は強くない」と
それは私も大いに共感するところです。
自分だけの為なんて本当は大した力が出ないのです。
私もまた三島作品を読み返してみようと思います。
DBGTSP | URL | 2007/03/08 (木) 21:21:26 [編集]
私も三島、石原を読み返そうか。
三島を賞賛するウヨ系、保守系の人々は多いが、この人達は一体どれほど同氏の文学作品を読み込んでいるのだろう、(市ヶ谷の)檄文だけを読んで、その文学までもを理解したつもりになっているのではないか、と感じることが少なくないのですが...。
私も、『豊饒の海』、特に『春の雪』『奔馬』は三島文学の精髄だと思います。(同意頂けると思うのですが、後の二作は、筆が上滑りしている感じ。 死に急いだがゆえでしょうか)
>(石原氏は)一見すると勇ましいように見えますが、実はかなり女々しくてエゴイストで身内びいきでセコい人物<
これも同感。 ただ、私は文学者としての石原氏を認めているので(『化石の森』あたりはとても良い)、同氏がその生涯のファイナルステージを文学者、小説家として生きて欲しい、と思うから、三選に反対なのです。 三島がやらなかった(逃げたか?)、自身の老衰と真正面から向き合った、重厚、深遠な作品を残して死んでもらいたいのです。
貴兄はご承知でしょうが、三島氏は石原が議員になったことに、いたくショック(嫉妬)を受けていたそうですね。 変てこな映画に役者として出演してみたり(ヘタクソだった)。 彼には、何をやっても様になる石原(ごとき)に嫉妬する、すごく低俗な部分も有ったように思えます。(私はそういうところも好きなんですが)

ところで、浅野氏も言及している、石原氏の障害者差別発言は違う。
ざっとしか検索していないので、以下のサイトしか見つけられなかったのだが(http://news-kyokutou.hp.infoseek.co.jp/antijp/mass/005.htm#top2)、私は、(石原氏とは政治的スタンスの異なる)田中康夫知事が現職時代のインタビューで、“石原さんは重度障害者施設の視察の折、「ああいう人ってのは人格あるのかね」と発言して非難されているが、僕が同行した記者から聞いたのでは、彼は現場でほとんど号泣しながらこの発言をしたそうだ。 ああ、彼はやはり文学者なんだ、と思った(好意的にとらえたという意)”と語っているのを聞いたことがある。  いくら“女々しい”石原さんも、「僕は文学者として、泣きながら、あの発言をしたんだ」とは反論しにくいわなぁ。 大江健三郎が同じ言動を取っていたら、美談になっていただろうに。
 
rice_shower | URL | 2007/03/09 (金) 05:05:01 [編集]
DBGTSP、rice_showerさん、コメントありがとうございます。

私は石原慎太郎の小説は、実は読んだことありませんから(「弟」くらい。あれは小説?)、彼の文学面を批判する資格はないかもしれず、そこはちょっと書きすぎだったかもしれません。

豊饒の海の認識は私もrice_showerさんと同じです。死をもっと先延ばししていれば後半2作はもっと違った、完成度の高いものになっていたのではと思います。文学への情熱が失せたのかなとも思えなくもないです。

やっぱりそこは彼の石原慎太郎に嫉妬するような俗っぽさで、ノーベル賞(がもう無理)ということがあったのかもしれませんね。

ともかく、小説については色々あるでしょうが、少なくとも三島を賞賛するネット右翼を自称するなら、「葉隠入門」の他、彼の死の哲学とも言える「太陽と鉄」、彼の日本論である「文化防衛論」、この3つくらいはおさえておきたいところですね。以前に読んだ時の印象では、ちょっと論理的でない部分もあって、私はすべて賛成という感じでもなかった印象でしたが、はっとさせられる部分も多かったです。

それから三島の人となりを一番適格に捉えていると私が思った本は徳岡孝夫「五衰の人」(上のエントリーの最後に追記として入れておきました)で、これも入れて三島関連の4冊は必読ではないかと。
日村秋介 | URL | 2007/03/09 (金) 08:47:52 [編集]
こんにちは。
都知事選についてはほぼおっしゃる通りで、私は都民ですがすでに少々冷めています。
三島の小説では「午後の曳航」が非常に心に残っています。「豊穣の海」については私も短いと思っていました。コメントで述べられているような解説を見てあぁそうなのかな?と思った次第です。為になりました。あとエッセイでは「文化防衛論」と「若きサムライのために」。二つの温度差がすさまじいですよね。どちらも素晴らしい作品だと思います。
ユーグン | URL | 2007/03/09 (金) 12:02:10 [編集]
まあ文学的なことは私はあまりわからないですが、午後の曳航もなかなか良かったですね。

豊饒の海は、後半2作がちょっと残念で、やはり死の予定があったから、当初の構想からずいぶんと内容を変えたという話らしいですし、三島の死は文学という面からのみみると、とにかく大きな損失であったということにはなろうかと思います。

思想的には諌死であり、それは価値ある立派な死の一種ではあったろうと私は思いますが。
日村秋介 | URL | 2007/03/10 (土) 11:47:18 [編集]
私は文学者としての石原慎太郎は良く知りませんが、彼の政治家としての言動を見てると「この人は子供の頃ガキ大将になれなかったので大人になってから自分はガキ大将だと証明したい人」という感じを受けました。強がってるけどその実女々しい人だと思います。何より許せないのは政治家は低劣とか言って一回議員を辞めたのにまた政治の世界に戻ってきた事。これほど選挙民を愚弄した行為は無いと思いますが、こういう人物を都知事にしてしまう東京都民の方々は自分たちが馬鹿にされたのに気づかないのでしょうか?
パチモン | URL | 2007/03/10 (土) 13:16:04 [編集]
>小説は好きずきがあるでしょうからあまり人に勧めたりはしませんが<
私もですが。 『わが人生の時の時』(エッセイ、ショートショート集)読むと、石原氏の人となりが、かなり露に透かし見える。
国会議員としての石原は敗戦続きの政治家だった。 だから、身の程を知り、嫌になって辞めた。 
都知事になって、初めて勝者の心地よさを知った。 東京都のGDPはブラジル一国のそれに相当する。 しかし、外交、安全保障についての重責を担わぬ、詰まるところの大統領遊びも潮時だろう。 
文学者として、思う存分弱者を虐げ、強者を嗤い、目を覆うばかりの人の本性を抉り、世界の闇と光を言葉で紡ぎ、三島に嫉妬されるほどの何者かであった、確かな痕跡を刻んで、人々に畏怖される存在として死んでもらいたいものだ。 
rice_shower | URL | 2007/03/13 (火) 20:44:02 [編集]
『わが人生の時の時』は読みましたよ。というか、考えてみると私は石原慎太郎の書いた本(小説以外)をかなりたくさん読んでいます。「NOと言える日本」だったか「国家なる幻影」だったかが最初だったと思いますが。
私が親米論者に騙されなかったのは石原慎太郎のおかげというところもあったのかもしれません。が、郵政選挙のときのふるまいで、あれを見ていると彼にもうパワーはなくなった、ただのマイホームパパになってしまったのではないかと思いましたね。
日村秋介 | URL | 2007/03/14 (水) 08:42:44 [編集]
死にたくない!
昨日上記コメントをしてから、我ながら悪くないと感じる二人の比較を思いついた。
“三島はずっと死に場所を求めていた。
石原は未だ生き場所を求め続けている。”
rice_shower | URL | 2007/03/14 (水) 11:19:35 [編集]
これはこれは、座布団一枚・・・って、ちょっと違うか。
日村秋介 | URL | 2007/03/17 (土) 10:10:33 [編集]
ほうじょうのうみ?
尖閣諸島購入の動機に、二次的に「ほうじょうのうみ」の再開発を掲げています。

豊穣は穀物の豊かなこと、
豊饒は土地の肥沃なこと、
いずれも尖閣諸島とは無関係な表現です。豊かな海と表現すればいものを、小難しい単語を羅列

ちなみに、
三島由紀夫の「豊饒の海は」月の「豊かの海」Wiki

健次郎 | URL | 2012/06/13 (水) 08:24:46 [編集]
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