右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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生活保護は制度の問題ではない
多少刺激的なタイトルにしてみました。もちろん、今の生活保護制度にまったく問題が無いと言うつもりはありません。

不正受給が多いと言うなら減らす努力をすることは当然です。でも、それだけでなく、デフレ脱却のほうが問題の根本的な解決方法になると言いたいだけです。

そもそも、世間ではあたかも生活保護が増えているのは不正受給が増えているから、とか、生活保護のほとんどは在日が受けているとか、極論もたまに見られます。まあ、ここまで極論は珍しいほうかもしれません。

ちなみに、生活保護受給者の97%が日本人と言うことですから、外国籍の受給者は3%と言うことになります。人口比を考えると外国人の受給者が確かに多い数字と思えますが、在日の多くが貧困層であることを考えると、この数字だけ見ても何とも言えないところではないでしょうか。

それはさておき、日本で生活保護の受給者が増えている、支給額も増えているのは事実ですが、そもそも日本の生活保護ってどれくらい多いのでしょうか?

調べてみたところ、ありました。

高橋洋一「ニュースの深層」

芸人を叩いた果てに、「生活保護費10%引き下げ」などナンセンス!歳入庁と背番号制で本当の社会保障と税の一体改革」を

内容は私と同じく、生活保護の制度をいじるより、デフレ脱却しろと言うものですが、こちらからデータを引用させていただきます。

高橋洋一氏とは必ずしも同じ考え方ではないですし、思想的にかなり違いますが、この問題での数字データは参考になります。

まず、日本での生活保護の支給額がそもそも多いのかどうかを国際比較で見てみましょう。これも高橋洋一氏の文章からの引用です。

日本の生活保護費は、国際的にみても、給付総額は少なく保護されている人も驚くほど少ない。やや古く1999年の数字であるが、日本、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、OECD平均の公的扶助総額の対GDP比は、それぞれ0.3%、4.1%、2.0%、2.0%、3.7%、2.4%だ。現時点でみても日本は0.7%程度である。

また、日本、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、OECD平均の公的扶助を与えられている人の総人口に占める比率は、それぞれ0.7%、15.9%、2.3%、5.2%、10.0%、7.4%だ。現時点でみても日本は1.4%程度にすぎず、先進国の中で際立って低い数字である。もっとも、生活保護者一人当たりの金額は先進国の中でも高い。

こうした点は日本の素晴らしさともいえる。そのように金額・人数ともに少なかったのが、近年増えてきたのであるから、余計人々の関心が不正受給などに集まっているのだろう。


で、この数字を私がグラフにしてみました。

120601taijinkouhi2.jpg

120601tai-gdp2.jpg

データが1999年のものとかなり古いですが、日本は他の先進国に比べてかなり公的扶助を受けている人も、その額も少ないことがわかります。

問題は現在どうかと言う話で、グラフの左端に「日本(現在)」のデータが入れてあります。現在でも、増えたとは言え、まだまだ少ないほうです。

それよりも、なんと、日本では1999年とくらべて2倍ほどに増えてしまっているのです。
それでも他の国と比べてまだ少ない方ですが。

で、やはりここで問題になるのは、1999年とくらべて2倍にも増えてしまったことだと思います。

これは、やっぱりデフレのせいで増えたとしか思えません。不正受給が増えたから受給額が増えたのではなく、デフレで受給者そのものが増えたことが原因でしょう。

その根拠となるデータがこれです。高橋氏からの引用です。

120601infureritu.jpg
このグラフのインフレ率(緑色の線)はマイナス表示になっているので注意してください。グラフが上の値になるほどデフレ化していると言うことになります。なら、デフレ率と書いたほうがわかりやすいかもしれませんが・・・

このデータの説明の引用は以下の通りです。

デフレになると所得が失われ、失業が増える。このためインフレ率と失業率の間には逆相関があり、この関係はフィリップス曲線として知られている。そうであれば、インフレ率と生活保護増加率にも逆相関がありそうだ。実際、1990年からの生活保護者増加率と(マイナス表示の)インフレ率を書くと両者の動きは一致し、相関係数は▲0.9となる(下図)。インフレ率が▲1%だと、生活保護者は5%(10万人程度)増加する。


要するに、デフレ率と生活保護受給者の増加率に相関関係がある(デフレが進行すると生活保護が増加する)と言うことです。

もちろん、論理的には、相関があるからと言って因果関係まであるかどうかは別の話ではありますが、状況証拠とあわせて考えても、デフレのせいで生活保護受給者が増えていると考えるのが普通だと思います。

さらに、グラフの2005年から2008年のリーマンショック前の期間を見ると、生活保護受給者の増加率が減っています。

この時期は、アメリカがバブルだったおかげで、日本は輸出主導で少し景気が回復、金融緩和もやり一時デフレから脱却しかけていたと言われている時期です(注:構造改革のおかげではありません)。

と言うことは、やはり少しでもデフレから脱却して景気が回復すれば、生活保護受給者が減ると言えるでしょう。

もちろん、リーマンショック後は輸出主導で景気回復など無理なのでTPPなどダメなのですが、要するに、景気回復と言うか、デフレ脱却こそが生活保護受給問題の解決策であることが、このデータから示唆されると言って良いでしょう。

そう考えると、この問題は、やっぱり不正受給で騒いだり、生活保護を一律カットしたりとか言うのは解決方法にならないのは明らかです。

そもそも、不正受給がどれくらいあるのか。これも高橋氏のところにデータがありました。

今年3月1日に公表された2010年度の不正受給は2万5355件、128億7426万円だった。もっとも、生活保護費は3.3兆円なので不正受給は0.4%しかない。


もちろん、これはわかっているだけで、「こんなの氷山の一角だ」と言われるかもしれませんが、でも、不正受給が一番問題であるかのように騒いでいた人たちは、具体的な数字のデータを見たことがあったのでしょうか?

まあ、わかっているだけで0.4%と言うのは案外に多いなと言うのが私の印象ですが、これはこれで減らす努力をすることは私は否定しません。頑張ってやれば良いでしょう。

でも、支給額を数パーセント減らしたところで、本質的な問題は変わらないと思います。

逆に、自民党の言うよういに、一律に10%減らしたとすれば約3兆円ですが、これは、不正受給のみをカットするより余計にタチが悪く、これだけデフレで景気が悪くて貧困層が増えているのに、そんなことして本当に困っている人を追い込むことになるのではないでしょうか?

だいたい、昨日も書いた通り、生活保護の支給が多いのではなく、労働賃金があまりに安すぎるので、生活保護がうらやましく見えてしまうだけです。

それは、今日に示したデータから証明されたと思います。

解決方法は、デフレ脱却で動労賃金が上昇するようにするしかありません。

インフレ率2−3%を数年続ければ、生活保護費の支給額を据え置くだけで実質的には生活保護が10%程度減ったのと同じことになるでしょう。

不正受給の話にもどしますと、例えば、生活保護をもらってそれをすぐパチンコで使ってしまうような奴らをどうすれば良いかと言うのは難しい問題です。

そういう奴らには支給しなければ良いだろうと簡単に言うかもしれませんが、それでは解決方法にはなりません。


そういう奴らははっきり言って、人間のクズです。

人間のクズは、生活保護で金がもらえなければ犯罪でも何でもやって暴れ回るだけでしょう。
支給をやめればすべてが解決とはなりません。別の問題発生です。

在日や同和関係のたちの悪い連中が生活保護を悪用していると言うのも事実でしょう。でも、そういうやつらに支給さえやめたら解決するのか?

別の悪さをするだけです。一般の人がカモにされるだけかもしれません。結局犯罪が増えるだけでしょう。

もちろん、だからと言って彼らに金を垂れ流せと言っている訳ではないですが、この問題は、ネット右派の多くに見られるようにきれいごとだけでは解決しない問題です。適当なところで妥協してごまかすしかない、それが現実でしょう。

もちろん、妥協しすぎてはいけないし、ごまかしすぎてはいけないですが、徹底的にやれば解決すると言う話でもないのです。世の中そんなに簡単じゃありません。

だから、やっぱり、そんな不毛な議論を続けるよりも、そこらへんはある程度で妥協して、それよりも、まともな国民が豊かになれるようにして行く、経済を成長させて貧困層を減らして行く、それしか解決方法が無いのですし、実際その方法なら解決できるわけです。

金融緩和と財政出動で需要と雇用を生み出し経済成長して賃金もアップする、それしか無いのです。

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コメント
この記事へのコメント
生活保護受けている人には家計簿つけさせましょう。
つけんと金渡さんぞといいましょう。
外国人への生活保護は、憲法違反。すぐに廃止、もしかは、本国に請求。強制送還も。
デフレ克服は、当たり前の政策。民主が、やらないだけです。
だって民主党は、在日のための政党だからね。
ウヨさん、甘いデスよ。

片山議員だってものすごいバッシングなのですよ。正しいことしたのにね。
同和とか在日の嫌がらせ、すごいからね。自殺者も出てるよ。
日本人なら片山議員を守らねばならないです。
アリス | URL | 2012/06/01 (金) 10:52:46 [編集]
こんなだからネット右翼は一般人から変な目で見られるんでしょうね。

そもそも、外国人だって税金を払っているんですから、行政サービスを受ける権利はあるんですよ。参政権の話とは違いますよ。頭だいじょうぶですか?

保守系の議員は在日や同和にバッシングされて大変なのが普通です。西田昌司議員など、片山の比ではありませんよ。片山はおおげさにさわぎすぎです。

それとも、あなたは片山さつき事務所の人間ですか?

まあ、片山を応援するのは勝手ですが、総合的に考えて、これまで彼女のしてきたことを考えれば、彼女は保守派の期待になど応えてくれませんよ。応援するだけ無駄です。
管理人 | URL | 2012/06/01 (金) 11:49:46 [編集]
そりゃデフレ脱却なり景気回復なりが簡単にできるならとっくにやってるだろうけど、現状を見る限りすぐには無理でしょ。
それが実現するまで生活保護の問題には一切触れるなとでも?
キセル乗車批判に対して「電車の運賃が高いのが悪い!全部タダにしないからだ!」って言うようなもの。
paul | URL | 2012/06/02 (土) 10:55:43 [編集]
片山さつき
「東京-神田の運賃が5500円とメチャメチャ高いのは
キセル乗車が居るから。キセルの所為。
国鉄の所為じゃありません(ですので国鉄プロパーの取締役就任は同意しました)。高い乗車賃に
ガマンして通勤している真面目な労働者国民の皆さん!!!
キセルは徹底的に取り締まります!!!
これからも応援してください!!!」
グローバリスト新自由主義者は潰す | URL | 2012/06/02 (土) 13:19:06 [編集]
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| | 2012/06/24 (日) 14:41:13 [編集]
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| | 2012/10/31 (水) 12:42:56 [編集]
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