右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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働く人はバカ!?
生活保護支給問題でいくつかの議論を見ましたが、違和感を感じるものばかりでした。

一番ひどと思ったのは、『何もせずにそこそこの金をもらっている人(生活保護受給者)がいるなら、真面目に働くのがバカらしくなる』と言う意見です。

こんな言い方をする人は、本質的なことを2点忘れています。

1点目・・・仕事と言うのは単に金を稼ぐためだけにするものではありません。職を持つと言うことは、社会に出て自分の立場を得ると言うことでもあります。

仕事できると言うことは喜びであり、仕事上の立場は自分のアイデンティティーでもあるのです。だから、失業で自殺までする人がいるのです。

単に金に困ってと言う場合だけではなく、自分が何者でもなくなるショックで自殺する人もいるのです。

したがって、働かずに金をもらっている人がいるから、自分も働くなんでバカらしいなどと考える人間がいるとしたら、私はその人を軽蔑します。働かずに金をもらってのうのうと暮らしている人間と同レベルです。

そもそも、忘れてはいけないのは、生活保護の受給者は何もみんなが働かずにのうのうと金をもらっている人ばかりではありません。それは不正受給です。

多くの受給者は、働きたくても働けないから保護を受けているのです。


それを忘れて、例えば大阪では生活保護を受けている人が多いのを、すべて不正受給みたいに怒ったり、役所が出し過ぎだみたいに電凸しているのを見ると、ちょっと本質からズレているなと思えます。

確かに、生活保護で受け取った金をパチンコに使ってしまうようなろくでもないやつが少なからずいることは確かですが、そういう一部のみを見て、生活保護と言ったらすべてそういう奴らばかりみたいに考えるのは、新自由主義者に通じるところのある短絡さだと思います。

現状では役所には申請が本当かどうか調べる権限などありませんし、これだけ申請者が増えてくれば人員が足りなくなって物理的に無理です。

一番簡単なのは、単純に一律に支給を厳しくすることですが、そうすれば、本当に生活保護が必要な人まで追い詰めることになります。今度はマスコミにたたかれるでしょう。

役所の人間を叩くことばかりではなく、もう少しは役所の人間のことも考えたらどうでしょうか。批判ばかりしてないで。

文句を言うならば、役所のスタッフを増員させるとか、法律を変えて役所に調査する権限を与えるとか、かなりのことをしなければなりません。

そこまで考えないで、一部だけ見て騒ぐから、生活保護の問題は不正受給の問題、制度上の問題のみであるかのような話にしかならないのです。

本質を忘れた議論です。


最初の話題にもどりますと

2点目・・・あまりにも生活保護の額が多すぎて、まじめに働く人がばからしいと思うのではなく、真面目に働く人の給料があまりにも安すぎるから、生活保護がうらやましく感じられてしまうのです。

日本は長いことデフレですから、給料が下がり続けています。

一方で、生活保護の支給額はそんなに減っていないでしょう。デフレだから、真面目に働く人の賃金が異様に下がっているので生活保護が多少リッチに感じられるのです。

それほどまでに日本国民は貧しくなっていると言うことです。

先ほど、金を得るためだけに働くのではないと言いましたが、思ったより給料が少ないと働く意欲が下がるのは事実です。

それは、給料の額と言うのは、自分の労働への評価でもあるからです。


これだけ働いたら、これだけ評価されて当然と言う常識が世の中にはあります。今の労働賃金がそういう常識よりも遙かに低くなってしまったことが問題なのです。

それも、デフレだからです。あとグローバル化のせいもありますが。

だから、この問題はしつこいですが、みんなの給料が常識的なレベルに上がるような政策を考えなければならないのです。

生活保護の支給額を減らしても、国民の所得が増えるわけではありません。生活保護がリッチに見えるのもデフレだからです。

インフレになって労働者の賃金も上がって行けば、誰も生活保護などうらやましいと思わないでしょうし、身内で生活保護を受けている者がいるなんて恥ずかしいと思うようになるでしょう。

そういう健全な方向でこの問題を解決するのが唯一の方法だと思います。

生活保護を出し過ぎだとか役所に電凸などしても無駄と言うか、それをしたところで、根本の問題は解決しません。

根本の問題とは、今や日本の労働者は生活保護受給者をうらやましがるほど、賃金が安くなってしまったと言うことなのです。これを解決するほうが最優先です。

そのためには、国民が豊かになる方向、失業者が減り労働賃金と労働分配率が上昇する形でのデフレ脱却しかありません。

生活保護受給のミクロな問題で騒ぐ暇があったら、そういう本質的な問題を取り上げるようにしましょう。

でないと、この問題は、結局、新自由主義者らに利用されて、単に生活保護の支給条件を厳しくしただけで終わりになってしまいます。本質から国民の目がそらされてしまいます。

それで解決したと思っているようなら、木を見て森を見ず・・・だと私は思います。

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コメント
この記事へのコメント
具体的な議論を
この種の議論が水掛け論になってしまうのは、話が定性的で、具体的な数字が明確にならないからだと思います。
一部の不正受給者とはどの程度の数字なのか、増加しているのか減少しているのか、具体的ではないと適切な判断は下せないと思います。
このような数字はなかなか正確に出てはこないと思いますが、安易に定性的な話、イメージで論じ、結論を出すことには注意する必要がルと感じました。
七福神 | URL | 2012/05/31 (木) 11:32:09 [編集]
具体的な数字を見つけました。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32655


明日はこれで何か書こうかな。
管理人 | URL | 2012/05/31 (木) 20:22:26 [編集]
「助けて」1日2万件、死にたい・食べてない…
「助けて」1日2万件、死にたい・食べてない…
読売新聞 5月31日(木)14時44分配信
読売新聞
 東日本大震災後の社会不安の高まりを受けて、国の補助金で3月にスタートした無料相談ダイヤルに電話が殺到し、開設2か月あまりでパンク寸前となっている。


毎日ではなく、あの読売がこんな記事を書いています。
一刻も早く景気対策が必要。もちろん生活保護、特にケースワーカーは増員すべきでしょう。保護費削減なんてもっての他です。自民党は決して新自由主義の暗黒面に墜ちては駄目です。生保の増大は症状です。病根を治さず放置して症状を無理に押さえ込めば、悪化します。
治安の悪化ですよ。ロンドン暴動です。先進国として恥ずべき事態を招くことになります。
グローバリスト新自由主義者は潰す | URL | 2012/05/31 (木) 21:32:09 [編集]
インフレとデフレは従う法則が違う
敢えて、精神論者に対する痛烈な批判です。新自由主義には糠に釘なので。

>この種の議論が水掛け論になってしまうのは、話が定性的で、具体的な数字が明確にならないからだと思います。

あまりにもネット保守の論調が、精神論に傾いているから、敢えてエントリーにしたまでですよ。「定性的」という言葉を知っているので、少しはできるのかなとは思いましたが。管理人様を過小評価しないほうが良いと思います。

と思ったらやっぱり、管理人様に瞬殺されてしまいました。

そもそも、やる気の問題云々は、個人個人の事情やその周りの環境に左右され、数値化することは事実上不可能です。つまり統計的に評価できなくマクロでは扱えないわけです。


人としての生き様は、どうあるべきかを考えると、やはりそこに暮らす環境、属性に依存します。

経済状況、インフレ経済、デフレ経済は何れも環境(しかも広範囲)と言っても過言ではありません。

そう仮定した時、インフレ経済であれば「金は天からのまわりもの」、「働からずもの食うべからず」が成り立ちます。

一方、デフレ経済では、「金は金を呼ぶ」、「働けど食うべからず」が成り立ってしまうのです。

くどいようですが、常識、文化、規範などの生き様は、環境に適応して残ってきたものです。

そう考えると、このデフレ期を20年も続いたわけですから、精神論者が危惧する「働いたら損」は必然の結果である訳です。

ですから、このような思想が跋扈しないためにも、デフレを脱却しなければなりません。

兎に角、精神論者はミクロとマクロをごっちゃにする、ストックとフローを区別できない。これは小学生がよくつまずく食塩の濃度の計算と本質的に同じです。

円周率が3だとか、鬼の首を取ったように日教組や文科省を批判するものの、そう言っている当の本人がそのレベルなのです。

何れにしても、良くも悪くも環境の変化に対応するには、自然科学系の素養は、必要だということを痛感いたします。
Sura | URL | 2012/06/01 (金) 00:51:42 [編集]
>グローバリスト新自由主義者は潰すさん

読売にしては意外な記事ですね。
今日のエントリーで書きましたが、生活保護もらってパチンコしているような人間のクズは、生活保護をとめられたら、今度は犯罪おかしてでも金を手に入れようとするでしょうね。なので、簡単に支給を厳格化すれば解決する問題ではないと思います。


>Suraさん

デフレでは資本主義の常識が通じなくなっていると言うのは、中野氏がそんなこと言ってましたが、なるほどと思いましたね。

常識と逆のことをしなければならないから、難しくてなかなかデフレから脱却できないのかもしれません。

政治は状況を無視して理窟だけで考えると、たんなるイデオロギーになってしまいます。社会主義者も新自由主義者も同じと言うことですね。
管理人 | URL | 2012/06/01 (金) 16:18:04 [編集]
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