右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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中川発言と核武装と六カ国協議
政調会長の中川昭一氏が「非核四原則」批判に引き続いて、また「核問題」に関連して興味深い発言をしてくれたようです。数日前の記事ですが、「米国の原爆投下は犯罪だ」というものです。私はこれはアメリカ批判という意味だけで言われたのではないと思います。北朝鮮の核問題を真剣に考えて言っていることでしょう。

どうもこの問題を真剣に考えているのは、他には同じく「議論するなと言うのはおかしい」と言った麻生外相くらいしかいないのでしょうか?あまりにも楽観論が多すぎるように思います。

長崎で中川昭氏「米国の原爆投下は犯罪だ」

自民党の中川昭一政調会長は17日夕、長崎市内で講演し、第二次世界大戦で米国が長崎に原爆を投下したことについて「ああいうものを撃ち込むという米国の判断は本当に人道的にも許すことができない。原爆投下は犯罪だ」と述べた。

 中川氏は「二度と大量破壊兵器を使わせないために最大限努力しなければならない。核拡散防止条約(NPT)を維持するのは当然だ」と強調。「日本の周囲は核だらけだ。抑止のためと言うが、気にくわなければ使いそうな国が最近できてきた」と指摘し、北朝鮮の核保有に懸念を示した。

 中川氏は講演に先立ち、長崎市内の原爆資料館を視察した。


まあ、原爆投下の正当性(そんなものあるはずないが)についてはこの本が参考になります。

原爆を投下するまで日本を降伏させるな――トルーマンとバーンズの陰謀 原爆を投下するまで日本を降伏させるな――トルーマンとバーンズの陰謀
鳥居 民 (2005/06/01)
草思社

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おおまかな内容についても、旧ブログで一度取り上げているので、そちらを参照(■[歴史] 原爆投下の正当性を検証する)していただいて、またアメリカ人の反応についてもその次のエントリ(■[歴史] 筑紫哲哉が見た原爆投下)で出てくる原爆を開発した科学者の一人アグニュー博士のリアクションが興味深いと思います。原爆被害者の遺族に向かって「リメンバーパールハーバー」ですから。

それはまあさておき、この中川発言ですが、たぶんこれはアメリカに対する批判というよりも、おそらくは広島や長崎や左翼や、あろうことか一部保守派にまでいる「日本は原爆をおとされてもしかたなかった」などと言う、それこそ気が狂っているとしか思えない戯れ言に対するカウンターパンチではないかと、私は思います。「■[歴史] 筑紫哲哉が見た原爆投下」の中でも取り上げていますが、河野洋平もそんな事を言っています。

まあ、アメリカ人も一般市民のレベルではアグニュー博士のように原爆の投下を軽く考えてそれを正当化しているとは思いますが、実はおおっぴらには言わないまでも、アメリカ人でもわかっている人はわかっている、やっぱりどこかでとんでもないことをしてしまったと、国の指導者レベルの人間は内心では思っているはずです。まあおくびにも出さないでしょうが。

だから、アメリカは自国が攻撃でもされない限りは絶対に核兵器を使わないでしょう。そう考えると、日本におけるアメリカの核の傘というのが完全に幻想であることがわかります。

つまり、北朝鮮が日本を核攻撃したとして、それは北朝鮮は世界中から非難されるでしょうが、アメリカはそれにたいして、核による報復などするはずがないという事です。

その理由の一つは、前から何度も言っているように、アメリカが北朝鮮に核攻撃すれば、さらに北朝鮮はアメリカに核攻撃するわけですから、アメリカだってわざわざ日本国民のために自国民を大量に犠牲にするリスクを犯すはずがないということが一つあるわけです。アメリカは民主主義の国ですから、アメリカ国民はそんな決定は指示しないでしょう。もちろん北朝鮮を非難はするでしょうが。

そしてもう一つ、アメリカが日本の報復のために核攻撃などしない理由が、上で書いたように、すなわち歴史に残るほど悲惨な核兵器を、たとえ北朝鮮相手であれ、自国が被害にあってもいないのに、再び使うということをアメリカは絶対にしない、それをやってしまうと広島・長崎に続く第三の「人道に対する罪」を犯すことになるわけですから、そんな事は絶対に避けるでしょう。

そして、もちろん日本が核攻撃されたことについては、世界中が北朝鮮を非難もするでしょうし、アメリカが中心になって軍事的にも北朝鮮に報復してくれるでしょうが、それはあくまで通常兵器で十分なわけです。

結局日本は核武装していないために、アメリカの核の傘を盲信したため、または北朝鮮をあなどったために、滅びてしまうことになるかもしれません。

北朝鮮の核武装を阻止するためには、六カ国協議など期待できるはずもなく、日本がすみやかに核武装宣言(このまま北朝鮮が核を廃棄しないならば、日本は核武装すると宣言すること)をすることによって、五カ国すべてを本気にさせるしか無いと思います。

日本に核の抑止力を持たせるためには、日本が核武装するのが唯一の選択だということです。それができないというなら、国民にたいして、3度目の被爆を覚悟せよと説明する責任が政府にはあるはずです。

それを未だに「非核三原則を堅持する」などと言っている首相以下の閣僚達も、あまりにも無責任なことだろうと思います。

六カ国協議がそれを解決してくれるとは、到底思えません。

6カ国協議、事実上の再開 北「核能力」誇示前面に 米、凍結など具体策要求へ


【北京=久保田るり子】北朝鮮による初の核実験強行と、それに対する国連安全保障理事会の制裁決議という新たな段階を経て17日、事実上再開された6カ国協議。核放棄の具体的成果をあげられるのか、それとも更なる対立へつながるのか、まさに「分岐点にさしかかった」(米首席代表のヒル国務次官補)。今回の交渉は「核能力」を前面に金融制裁解除を求める北朝鮮と米国との駆け引きを軸に、議長国中国が絡む構図で日本、韓国、ロシアは当面傍観を余儀なくされそうだ。

 ■ボールはどちら

 北朝鮮の核廃棄を盛り込んだ昨年9月の共同声明履行について、北朝鮮側は「米国の出方次第」との立場だ。16日北京入りした北朝鮮首席代表の金桂寛外務次官は「金融制裁解除が先決」と改めて強調、「(11月の北京での接触で)米国はわれわれが何を望んでいるか知っている」などと述べた。

 北朝鮮は「米国の核威嚇と制裁が検証可能で信頼できる方法で終息すれば、われわれはただひとつの核兵器も必要なくなる」(崔泰福・最高人民会議議長、11月13日アジア国会平和連合全体会議)と主張、核保有を正当化している。実験直後には、平壌の金日成広場で実験成功を祝う10万人の「平壌市軍民大会」が開かれ、「自尊心」などと書いた横断幕が市内のあちこちに掲げられた。

 北朝鮮は核実験を行った「能力」を背景に、今回の交渉には強気の姿勢で臨むことが予想される。実験を行ったのにもかかわらず、韓国は太陽政策を継続すると表明、中国は米国との仲介を続け、ロシアも核問題の外交解決を強調するなど、6カ国協議の基本構造に変化は起きなかったとみているからだ。

 ■早くも悲観論

 米国の金融制裁で凍結されているマカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮資金は2400万ドル。米国は、この問題を協議するのと引き換えに、昨年9月の共同声明に盛り込まれた核廃棄プロセスの「初期的な措置」を北朝鮮に求める方針だ。具体的には、核活動の凍結や核拡散防止条約(NPT)体制への復帰など核拡散防止策となるとみられ、北朝鮮が持つ「核能力」を管理する枠組み作りとなる可能性が高い。

 金融制裁問題は米財務省当局者が担当する別の作業部会で協議される。このほか、米朝の平和体制への移行問題、核査察問題、食糧・エネルギー・経済支援問題-などの作業部会が設置されるとみられる。

 ただ、今回の交渉については「北朝鮮は核実験で裏付けた核能力をいかに高く売るかの交渉だ。13カ月前に比べ難易度はかなり高くなっている。協議の“成果”をどこに置くのかも問題だ。失敗しないための会談、決裂を避けるための協議になる可能性も否定できない」(韓国の北朝鮮専門家)といった観測が早くも出ている。


日本はいまだに、核だけでなく拉致問題もセットにできるか、拉致を議題にできるかどうか、それさえできれば十分だ、みたいな論調になっています。ずいぶん低くハードルを設定したもんだと思います。しかし、その低いハードルさえ越えられるかどうかわからないというのですから、あまりにも低レベルな期待でしかないと思います。

自国の危機の解決を他国に委ねるようでは、本当に日本に未来はあるのか?そう思わざるを得ません。核も拉致も、この問題の一番の当事者は日本なのです。あまりにも呑気すぎるのではないでしょうか。

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コメント
この記事へのコメント
そうですねえ、北朝鮮が核を放棄するなどありえないですね。放棄したら、いままでのがんばりを全部ムダにすることですから。
私は北朝鮮の目標はノドンに核を搭載することが第一だと思います。それがあれば、沖縄はじめ日本や韓国の米軍基地をたたけますから。これができるまで、死ぬ気でがんばりとおすんじゃないでしょうか。
たか | URL | 2006/12/22 (金) 17:24:33 [編集]
日本も真剣に核保有について考えるべきだ。
原爆を落とされたのだから、その報復感情としても
核保有はありえると思うのだが、保守の中でも
絶対持ってはいけないと言う者が、少なからずいる。
しかし、それは本当に日本の為を考えていると言えるのか・・・・?拉致問題や領土問題、少しも強硬に物言えぬ
日本が核を持つ事によって、変われるのなら、必要なのかもしれない。
DBGTSP | URL | 2006/12/22 (金) 17:28:22 [編集]
日本の核武装
はじめてコメントを投稿させて頂きます。

日村秋介さんが仰るように「6ヶ国協議」による核、拉致問題解決は難しいと思います。

唯、日本の核武装は現状では中々厳しいのではないでしょうか。NPT脱退、IAEA査察拒否、日米原子力協定、国内では原子力基本法等の改正、PSI参加国に対する日本の信用の失墜、核実験をするにしてもCTBTに抵触する可能性がある。

もし核武装するのであれば、SRBM等でしょうが開発費、年間維持費も決して安くはないですね。MIRV等の実験を含めると配備するにはかなりの年数がかかりそうです。

などなどデメリットがあまりに大きいと思います。

唯し、何がどうなったら核武装をするしかなくなるのか、それは考えておく必要はあると思います。
スサノオ | URL | 2006/12/22 (金) 18:16:36 [編集]
日本への3度目の核攻撃を防ぐために、それらのデメリットはあまりにも微少だと思いますが・・・特に、少々金と時間がかかるくらいの事はほとんどデメリットとは思えませんし日本の安全と独立につながると考えれば安いものではありませんか。時間がかかるならなおさら急がねばなりません。

とりあえずは非核三原則の廃棄からはじめるのが良いと思います。
日村秋介 | URL | 2006/12/22 (金) 19:11:27 [編集]
核武装が日本の未来を切り開く
日村秋介さま、こんばんは。
対北朝鮮で核武装というのは、ひとつの方便であって、本来の目的ではないですね。
「核武装」という、この期に及んでまだタブー視されているイシューを議論し、最終的に核武装してこそ、真の日本の独立が確保されるというものです。
核武装は、対中共、対ロシア、そして対アメリカにも有効な政策であると思います。
ナルト | URL | 2006/12/22 (金) 21:10:55 [編集]
英国と同じ戦法が現実的?
原潜建造+トライデント購入の組合せが現実的でしょうか。
英国では、現在4隻体制で運用しているらしいですが、原子力潜水艦は自国で建造、トライデントミサイル&核弾頭はアメリカから購入という方式のようです。

※参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061205-00000004-san-int

ただ、これだと核弾頭がホントに使い物になるかどうかが怪しいとの指摘があり、英国でさえ、核兵器使用に際してはアメリカにお伺いをたてないといけない、とのこと。

まあ、その前に国内の議論をまとめる必要がありますけども・・・
海驢 | URL | 2006/12/23 (土) 02:14:51 [編集]
正当な殺人
「戦争での殺人は罪にならない。 それは殺人罪ではない。 戦争が合法的だからです。 つまり、合法的な人殺しなのです。 殺人行為の正当化です。 たとえ嫌悪すべき行為でも、犯罪としての責任は問われなかったのです。 キット提督の死が真珠湾爆撃による殺人罪になるならば、我々はヒロシマに原爆を投下した者の名をあげることができる。 投下を計画した参謀長の名も承知している。 その国の元首の名前も、我々は承知している。 
彼らは殺人罪を意識していたか。 してはいまい。 我々もそう思う。 それは彼らの戦闘行為が正義で、敵の行為が不正義だからではなく、
戦争自体が犯罪ではないからです。 何の罪科で、いかな証拠で、戦争による殺人が違法なのか。 原爆を投下したものがいる! この投下を計画し、その実行を命じ、それを黙認したものがいる! その人たちが裁いている。」
誰の言葉でしょう? パール判事? 
いいえ、これは(東郷茂徳担当)アメリカ人弁護士、ベンブルース・ブレークニーが東京裁判で述べた弁論陳述です。 ほとんど無視されたようですが。 法理を知る、まともな人々は当時から分かっていたんですね。
rice_shower | URL | 2006/12/24 (日) 00:28:03 [編集]
>海驢さん
私はむしろ、自国で開発すべきだと思います。そして日本の各開発を中止させたければ、即刻北朝鮮に核を廃棄させること、また中国も日本向けの核兵器を処分すること、というふうに圧力をかけるために利用するということもできると思います。たんなる抑止力として核を持つだけではなく、核武装のプロセスをむしろ利用することも可能だと思うわけです。

>rice_showerさん
なるほど、良い言葉ですね。アメリカ人の中にもわかっている人はいるはずだと思います。
日村秋介 | URL | 2006/12/24 (日) 10:43:03 [編集]
国防手段としての核保有は必要ですね。ならず者国家からの「核の恫喝」があった場合、日米同盟がうまく機能するのか?真剣に考えなければなりません。

核保有賛否の議論ではなく「核保有を現実的に実行する」議論が政治家には必要ではないかと。いまの日本の政治家の核に関する発言は「宗主国」からにらまれないようにと言う感じがしてならない!
@隼人正 | URL | 2006/12/24 (日) 15:48:52 [編集]
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