右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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雑誌もデマをふりまく
週刊誌などをぱらぱらとめくってみると(買いませんが)、よく書いてあるのが、日本国家が破綻すると言う話です。

しかし、具体的にどういうステップで日本国家が破綻するのかは書いていません。書いてあっても、ギリシャみたいになるとか、ある日突然日本国債が暴落するとか、その程度のことが多いです。

しかし、そういうことを雑誌が平気で垂れ流せば、普通の人も、そうなんだろうなと思ってしまうでしょう。

さすがに最近では、日本もギリシャみたいになると言う発言はマスコミでは減りましたが、雑誌では時々見かけますし、まわりでもそう思っている人は多いです。

そんなトンデモな例を一つあげたいと思います。

新潮社から刊行されている月刊誌の一つ、「新潮45」の3月号(2/18発売)に載っていた文章の一部ですが、あまりにひどいので笑いました。

120314shinchou1.jpg

ちなみに、この雑誌は、たまたま拾ったものです。職場の隣の病院のトイレを借りた時に、待合室のゴミ箱に捨ててありました(笑)。

そして、よく見ると、中野剛志氏「反・自由貿易の経済誌」佐伯啓思氏「(反・幸福論)橋下現象のイヤな感じ」など、秀逸な文章も掲載されており、この二つを読むためだけに購入する価値がある本と思いましたが、その他がひどすぎます。

120314shincou2.jpg(クリックで拡大)

全部読んだわけではありませんが、特にひどいと思ったのが、脳科学者・茂木健一郎「日本八策」(笑)で、この本を買った人はこれを見てゴミ箱に捨てたのだろうと思います(笑)。

あとは、今日ご紹介する古市憲寿氏「リーダーなんていらない」の一部が気になりました。

この古市氏ですが、テレビで時々見かけるような気がします。最後まで見たことありませんが、NHKの討論番組とか、先日は日曜の報道2001に出ていたように思います。

報道2001では、日本の若者の雇用が無いこと(もしくは世代間格差の解消?)の対策として、終身雇用にメスを入れて雇用の流動性を高めるんだ、みたいな話をみんなでしていましたが、本当にアホばかりです。

彼がそう発言していたかどうか覚えていませんが、他に舛添なんかも出て、そんなことを言っていました。企業が解雇しやすいように法律を改正するとか言って。しかし、解雇したぶん若者を雇うなどと言う保証はどこにも無いわけですし、どう考えても解雇されるのは立場の弱い若い者からだと思うのですが、そんなこと誰も突っ込みません。ひどい番組です。

最後までちゃんと見た訳ではないので、その番組の話はともかくとして、この古市氏は、社会学者らしいですが、まだ大学院在学中です。若いと言うことで、若者代表みたいな感じでテレビに出してもらっているのかもしれませんが、はっきり言って未熟すぎます。

若者だからと言って若者の問題をわかっているかどうかは疑問です。

それはさておき、そんな事が書きたい訳ではなく、ようするに彼の文章にも日本経済にかんして変なことが書いてあったと、そのことだけ言いたいのです。

彼がどういう思想であるとか、そういうことはわかりません。

そして、彼が新潮45に書いた「リーダーなんていらない」と言うテーマについては、私も基本的に賛成する部分は多いです(すべてではありませんが)。

また、彼の文章の前半で、スティーブ・ジョブズが立派とは思わないと書いてありましたが、それもまったくその通りと思います。

強いリーダーを安易に理想化してしまう風潮を危惧しているのも同感です。

そして、強いリーダーのいない日本はどうなのかと言う話になって、「強いリーダーがいなくても大丈夫なくらい日本は安定した社会を築いてきた」と言う分析も、まあ半分は当たっていると私も思います。

日本はトップダウン型の社会ではありませんので、それはその通りです。

しかし、彼はその後から急に変なことを書き始めます。そんな時代も終わろうとしている。からはじまる文章で、その後がおかしいのです。

もっとも、そんな時代も終わろうとしているとう認識は正しい。2012年度の国債発行残高は708兆9千億円に上る見込みで、今後日本がギリシャやアルゼンチンみたいになることもあり得る。債務不履行が起こる可能性もゼロではない。しかも国内の金融機関が多くの国債を保有する日本の場合、一国内でやり繰りが必要なぶんだけ、凄まじい金融危機が生じる可能性がある。


と、ここまで読んで、先を読む気が完全に失せました(笑)。

マスコミをにぎわしている「日本国家破綻論」はよく見かけますが、ここまでひどいのはなかなか見たことがありません。

日本がギリシャやアルゼンチンみたいにならない理由が、「円建てであること」と「国内の金融機関が多くの国債を保有している」ことなのですが、「一国内でやり繰りが必要なぶんだけ、凄まじい金融危機が生じる可能性がある」などと書いている。

この人は、国債の消化を国内でやりくりしているのは、外国が買ってくれないからだとでも思っているのでしょうか?

どう考えても、一国内でやりくりするより、グローバル化してやりくりするほうが規模がはるかに大きくなるぶん、凄まじい金融危機がおこるのは後者に決まっていると簡単にわかると思うのですが、彼のオツムは大丈夫でしょうか?

この人、日本の国債がほとんど円建てであることを知らないのか、日銀が貨幣を刷ることができるのを知らないのか、どっちでしょうか?

いずれにせよ、彼の文章で(以後は斜め読みですが)、今の日本の問題点をあれこれ挙げていますが、「デフレである」と言うことは一言も書いていません。少子高齢化や人口減少がデフレのせいでひどくなっていることにも気づいていない、そんな文章です。

自分の気になること=日本の問題点

と言うレベルの文章です。

それにしても、引用した部分のようなことを書いてもだれも突っ込まないのか、本当に不思議でしょうがないですが、それだけでなく、まだデフレが最重要案件であるとわかっている人も少ないようですから、しょうがないのでしょう。

日本の問題がデフレであると言うことに気づけば、日本国家の破綻?が無いことも理解できるはずですから(少なくともギリシャのようなパターンは絶対に無い)、当たり前かと思います。

私だって、偉そうなことは言えず、小泉時代から構造改革を批判してきましたが、日本の問題がデフレであり、構造改革はデフレを促進するからダメと言う視点はまったくありませんでした、せいぜい、不況だからと言う程度です。

なので、彼を責めたり叩いたりしてもしょうがないでしょう。ただ、間違いは間違いとして指摘するのは重要ですし、こういう、「期待の論客!?」みたいな人には、誰かが早めにレクチャーしたほうが良いのではないでしょうか?

こういう、テレビで重宝されるような人物をちゃんと教育することが、日本の問題はデフレであると言うことを世間に広めるチャンスになるのではないかと思います。

と言うことで、つまらない文章を読んでぐったりした後は、中野剛志氏の「反・自由貿易の経済史」あたりを読んで正気にもどることができます(笑)。

古市氏を叩くつもりは無いのでフォローしておきますと、「リーダーなんかいらない」と言う主張じたいは良いと思います。立派なリーダーが現れてその人が日本の問題をザーっと解決してくれるなどと言う幻想を抱かないほうが良いと言うのはまったくその通りと思います。

ただ、まだまだ文章に説得力が無いので、テレビなど出ている暇があったら、もっと勉強すべきでしょう。

それから、茂木健一郎氏の「日本八策」はお笑いギャグとして読むことができます。何で脳科学者なんかに社会問題を論じさせるんでしょうか?言っていることは、そこらへんにいるオッサンのレベルです。

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