右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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農家を叩く愚か者
最近、毎日ブログを更新するのがしんどくなってきました(笑)。ブログを書くことに費やす時間を、1日30分までと決めているのですが、あまり時間をかけないようにすると、たいしたことは書けませんし(汗)。

かと言って、更新することを習慣として続けないと、完全に放置してしまいそうですので・・・

と言うことで、時々は、過去に書いたものをひっぱりだしてきて、転用しようかと思います。

で、昨日書いた「利権と外圧」の続きです。

以下の文章は2007/04/20に私がこのブログで農業の利権について書いたものですが、今読んでも、おかしなことはあまり書いていないなと思えたので、今更ですが、引用したいと思います。

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利権の構造がかろうじて守ってきたもの

利権や癒着の構造が批判されています。それは当然のことかと思いますが、よく考えてみると、かなり皮肉なことでもあると思います。今日は利権の構造の別の側面についてちょっと考えてみたいと思います。

たとえば日本の農業や畜産業を考えてみると、当然のことならがそこには政治家までふくめた利権がありますが、食料の供給という事に関して考えてみると、興味深い事がわかると思います。

食料の自給というのは、国の安全保障ともかかわる問題であり、経済効率やグローバリズムに流されてむやみに自由化すると、将来的に国の存続を危うくする要因にもなりかねないものです。

ただでさえ日本は先進国の中でダントツに食料自給率が低いわけです。今後、世界のどこかの地域で気候変動があったときや、戦争が勃発して情勢が不安定になったときには、他国からの食料供給がストップして危機に陥るということも考えられないわけではないでしょうし、その国の国民の命にもかかわる問題ということで、国民への食料供給というのは、これは防衛問題にも匹敵する安全保障も問題でもあるのです。

特に、穀物というのは戦略物資でもある。北朝鮮があれだけ軍国主義国家でありながら、結局は中国の属国でしかないのは、やはり穀物というか食料が自給できていないからでしょう。あれで農業国でもあったとしたら、その日本への脅威は数倍にふくれあがっていることと思われます。

その穀物の自給率ですが、日本はたった27%です。ちなみにアメリカは119%、フランス186%、工業国のドイツですら111%、イギリス109%ということで、日本はあまりにお粗末すぎます。

結局、国民の命にかかわる穀物の供給の大半を他国に委ねているわけで、食料自給という点からも日本は他国に自国の運命を委ねる、未だ独立できていない国だと言えるでしょう。

日本は憲法9条やら日米安保やらで軍事的な独立を保つことが難しいのですから、せめて食料の安全保障くらいはしっかりしておかなければならないところが、軍事的な脅威にすら鈍感になってしまった日本人は、そんな事には到底気づかないという事なのでしょう。

それから、食料の安全性というのはその国によって違うので、輸入にばかり頼っていると、安いが危険という食品が入ってきて、何かあったら消費者の自己責任ということにもなりかねないわけです。

しかし、一般の消費者はそんな事を考えないから、食料が安くなれば無邪気に喜ぶだけでしょう。今後、格差拡大で貧困層が増大すると、ますますそうなるでしょう。消費者の側は、商品の選択には公的な意識は一切なく、ひたすら安さを求める私的な関心があるです。

ただ、これほどまでに国民の食料安全保障への意識が低くても、幸いなことに、これはまでは、畜産にしろ農作物にしろ、それほど自由化されてこなかったところがあります。

そこで面白いというか残念な事は、そうやって、日本の農業や畜産業、食の安全性などを守ってきた構造というのが、実はそれら業者と政治家とのズブズブの癒着というか利権の構造だたっという皮肉です。

そうした利権の構造が、かろうじて国の農畜産業をどうにか維持してきたということがあります。彼らにしろ、決して公的な意識からというより、お互いの私欲、政治家は国のためというより政治資金のため、そして農畜産業者は食料安全保障を担っているというよりただ単に自分たちの生活のためだけにそういう関係を維持していたにすぎないところがあります。

結局日本には、消費者から生産者、政治家に至るまで、「公」を一切考えず、ひたすら私的な関心しかなかったということでしょう。それでもかろうじて維持されてきた部分があったという事です。

ですから、そういう政治家なり業者なりの利権の構造が道徳的にけしからんと言われて非難されるのは当然かとは思いますが、しかしその構造をただ壊しただけで無邪気に喜んでいられるものでもないのです。

結局、消費者も目先の安さに飛びついて国の安全保障だとか将来の危機への備えなんてことは考えないし、国内の農畜産業がどうなろうが知ったことではないという意識なわけでしょう。そういう消費者にすぎない人間に、利権の構造を批判する資格もないと思います。

そもそも農畜産業などほとんど儲けになりにくい、みな補助金だとかそういうのでどうにかやっている部分が多い、ある種の公共事業みたいなものという側面もあるわけですが、しかしそういうものを維持してゆくというのは絶対に必要な事だと思います。

国の独立・主権や安全保障の問題でもあるわけですから、軍隊を持つかどうかと同じような次元の話でもあると思います。

農畜産業者とズブズブの関係の利権政治家は抵抗勢力として前の選挙でかなり一掃され、今や影響力を失ったか引退してしまった人たちが多いようですが、それを「改革」と言って無邪気に喜べる状況ではないと思います。

「改革」によってこれまでの利権構造はある程度崩されたんでしょうが、しかし経済に関しては経済財政諮問会議とか規制改革・民間開放推進会議が、また教育に関しては教育再生会議や教育課程審議会あたりの御用財界人・御用学者・御用文化人ら、つまり選挙で選ばれたわけでもないド素人たちが好き放題・やりたい放題して、中には「改革」を自分たちのビジネスチャンスに利用し、あらたな政府との癒着の構造、利権の構造を作り上げてしまったようなものまであり、こっちのほうがタチが悪いように思えます。

利権の構造がなくなったのではなく、よりタチの悪い利権の構造が新たにできているだけでしょう。だいたい利権がなくなると思うのが愚かで、政治というのは利権の調整なのですから。

食品関係で言えば、今度はあらたに、大手食品卸業界やら食品チェーン店業界のようなところから献金を受けているような政治家が力をつけてきて、そこに新しい利権の構造ができあがって、彼らは大量に安い農産物や食肉を輸入して日本の農畜産業を破滅に追い込むと思われます。

消費者は私的な関心しかないもんだから、ただ食い物が安くなったとか便利になったなどと言って無邪気に喜んで安さだけが売りの外食チェーン店に群がっているのが現状です。

規制緩和もあって、これらの産業が日本中どこへ行ってもそこらじゅうにあるために、景観は破壊され、シャッター通りが増え、日本中の食が画一化されて地域の特産物は廃れ、日本人の食生活はボロボロになり、食の安全も食糧自給による安全保障も危機に向かっているというのに。

エサに群がる魚の如く、ひたすら安さと便利さに群がる、そういう単なる消費者に過ぎない者たちが、利権の構造を批判して自分たちだけ正義に酔いしれている様は、あまりに滑稽ではないかと思います。

ヨーロッパ人はもうちょっと賢くて、マ○ドナルド的なものに対してはスローライフとかロハスというスローガンで対抗しているようですが、日本に入ってきているロハスなんて、一番ロハスをぶちこわすような業界がそれを謳ったりして、明らかに歪められて本来の意図から逸脱したものになっているようですし。

結局、消費者も生産者も業界も政治家も、皆が公共精神を失ってしまっているために、日本は少しずつ滅亡に向かっている、そう分析するしかないんじゃないか?と私は思います。

では、どうすれば良いか。

まあどうしようもない、どうにもならんとしか言えないでしょう。

対案がないなら批判するな!とか乱暴な事を言う人が最近多いですが、しかしどうにもならないけど、おかしいものはおかしいとしか言いようがないという事です。

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今から5年ほど前に書いた文章ですが、それほど意見は変わっていません。

あいかわらず日本は同じことをやっていて、まるで改善していない、もっと悪くしようとしていると言うことです。


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コメント
この記事へのコメント
故松岡元農水省
彼を思い出しました。

マスコミなどを通じ、いわゆる族議員とレッテルを貼られましたが、一年生議員時代は小選挙区や米の自由化にも反対の立場をとっていたが、小泉フィーバーの時に寝返って自民党に残って、安倍内閣で入閣したみたいです。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B2%A1%E5%88%A9%E5%8B%9D

ところが、ご存じのように自殺しました。

ただ未だに解せません。いったいどういう立場だったのか?その当時のマスコミのバッシングは、単に安倍首相を叩くために弱いところを突いたのか、もしくは松岡大臣自体も邪魔な存在だったのか判断できていません。

今考えてみたら、後者であった可能性は十分にあって、もしそうであったならば、日本の農業にマイナスであった出来事と思います。
Sura | URL | 2012/03/08 (木) 01:31:44 [編集]
松岡農相ですかー、懐かしいですね。あの人は、事務所経費の問題その他、汚職や政治資金がらみでかなりグレーな人だったようですが、族議員はそういう弱点があるのは確かですね。ムネオ君もそうですが。

ただ、彼はムネオと違ってもしかしたら愛国者だった可能性があると思いますが、小泉政権になって転向したようにもとれるので、本当にわかりにくい人でした。
管理人 | URL | 2012/03/08 (木) 09:07:03 [編集]
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