右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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橋下氏の能力に疑問符
橋下徹(現大阪市長、前大阪府知事)氏、彼のとっている反・労働組合、反・反日教師の姿勢だけをみて「断固として支持する」などと言ってのけるのは、短絡的だと思います。

もちろん、違法な政治活動を行っている大阪の労働組合や、国旗・国歌に敬意をはらわないダメ教師を叩き、排除することそのものは結構なことです。

しかし、地方自治体の首長の仕事と言うのは、そういう事だけではありません。

むしろ、職員の人事など細かい話は、方針をしっかり示して、あとは人事係がやることです。もちろん、トップが出てきてやっても良いのですが。

だから、それは良いのですが、それは、行政のトップの仕事のごく一部にすぎません。

内部の職員のことさえやれば良いと言う簡単な話ではないのです。会社の社長とは違うのですから。

行政ですから、政策をちゃんとやらなければならない。首長の仕事の範囲は、地方全体に及びます。企業経営よりはるかにマクロ的に見なければなりません。

たとえば、大阪府の知事ならば、大阪全体のことを考えなければならないのです。職員のことばかり一生懸命になるのはごく一部の仕事に力を入れすぎで、バランスが悪い。そのことを理解している人が少ないようです。

行政がしっかり仕事して、大阪府や大阪市が住みよい町になることのほうが重要なのです。

従って、知事や市長と言うのは、政策によってどれだけその行政単位の地域を良くしたか、経済状況、雇用状況、治安、地域のイメージアップその他につとめることこそ、重大な任務なのです。


そこらへんを放置して、目につきやすい部分だけアピールして騒ぐと言うのは、やはりインチキなやり方です。

では、橋下氏の手腕はどうだったか。府知事の実績を検証してみれば、彼の首長としての能力がはっきりするわけです。

なのに、その肝心な部分がさっぱり検証されていない。不思議です。マスコミは何をしているのでしょうか?

そして、彼が大阪府知事をつとめていた期間、はっきり言って、大阪府の状況は悪くなっています。


まず、大阪府の財政が改善したとウソをついていたと言う話がありました。

橋下府政における、財政状況の発表は、ほとんど「大本営発表」に等しいものでした。

ネットで調べれば、いろいろなサイトで検証されています。

はっきり言って、橋下府政における大阪府の財政はまったく改善しなかったどころか、悪化していると言って良いでしょう。

大阪府の財政再建と言って、全然できていないのです。

もちろん、私は、このデフレで不況の状況で、自治体の財政再建などはじめから不可能と思っています。

2008年にはリーマンショックがありましたから、そもそも財政再建など考えることじたいがおかしいのです。

そんな状況では、一時的に財政が悪化しようとも対策をするのが行政の役割です。それを放置したことが、むしろ大阪の経済を悪化させた可能性がある、少なくともそこらへんを検証する必要はあると思います。

そんなタイミングでそんなこと(緊縮財政)に力を入れることじたいが間違っていた、それが大阪府の経済を悪化させ、かえって税収を減らした可能性すらあるのではないでしょうか。

だから、自治体の財政の改善のためにも、国レベルでデフレ脱却が最優先なのです。

その話はまあ良いでしょう。

だから、一時的に大阪府の財政が悪化しても、府の経済が改善していれば、先行きは明るい、いずれは税収が増えて府の財政も改善する可能性がある。そう考えたほうが良いでしょう。

従って、彼が知事の間に、大阪の経済が活性化したとか言うのなら、まだ彼の手腕はほめられても良いかもしれません。

ところが、現実はどうだったか・・・

彼が知事になって以後、大阪府の主要な経済指標はのきなみ悪化しました。

橋下氏が大阪府知事をつとめていたのは、2008年(平成20年)2月~2011年(平成23年)10月までです。

大阪府の経済状況については、府の統計が発表されていますので(こちら)橋下知事下の大阪府がどうなったか、それらを参考に調べてみたいと思います。


大阪府の府内総生産の推移
120208keizaiseichou.jpg

府民所得の推移
120208fuminsyotoku.jpg

以上、枠で囲んだ部分が橋下氏の知事の期間です。いずれも2年連続で下がっています。

ただ、残念ながら2年ぶんのデータしかありませんので、これだけでは、もちろん彼の政策のせいとは言えない、リーマンショックが一番大きな要因でしょう。たぶん。

では、雇用はどうか。

失業率の推移(こちら参照)

120208shitugyouritu.jpg

こちらは、彼が知事になってから3年連続して、失業率が増加しています。2010年にも改善していません。



大阪府下の事業所数の推移

これは、ネット上にグラフが無かったので、S47年から平成21年まで(こちら)とH22年(2010)のデータ(こちら)から私がグラフ化したものを以下に示します。

以下は、大阪府下の事業所数と従業員数の推移です。

枠で囲んだ部分が橋下氏の知事の期間です。残念ながら昨年ぶんのデータはまだ出ていませんが、少なくとも彼が知事に就任してから失業率と同じく事業所数も従業員数も3年連続して減っています。

大阪府下の事業所数の推移
120205jigyousyosuu.jpg

彼が知事になった後の最初の年度(平成20年度)から平成22年度の間に、4千以上の事業所が大阪府から消えたことになります。

大阪府下の事業所における従業員数の推移
120208jyuugyouin.jpg

こちらも、彼が知事になってから平成22年度までに、
なんと、5万6千人以上の従業員が大阪府から消えたことになります。

企業の倒産件数の推移のデータが見つからなかったので、単純に倒産が増えて減ったかどうかわかりませんが、失業者の増加を考えるとその可能性が高いですし、そうでないとしても、大阪府から企業が逃げ出したと言うことになるので、どっちにしろ、と言うか、逃げ出したのならなおさら、政策が悪いと言うことでしょう。


要するに、大阪府の経済はひどい状況で、彼が知事に就任してからも、改善するどころか、さらに悪化しています。

橋下府政は肝心の知事としての一番大切な仕事=大阪府をより住みよい地域にすると言う仕事において、成功したとはとても言えないでしょう。

もちろん、先に書いた通り、彼が知事に就任した2008年にはリーマンショックがありました。その影響を受けて、2007年と比べて2008年が大きく落ち込んだのはしょうばない、実際には彼が知事になったせいではなく、リーマンショックの影響でしょう。

だから、就任前の2007年と就任後の2008年を比較するのは意味が無いことだと思います。

しかし、2009年以後も状況は改善するどころか悪化しています。これだって、リーマンショックの影響と言われればそうかもしれませんが、彼はそのことにたいして何か対応するべきと言う認識があったとは思えません。

結局、彼は大阪府の状況を立て直すことなく、途中でやめてしまったことに違いありません。はっきり言って、無責任きわまりないことだと思います。

そして、やらねばならないことを放置して、大阪市長になり、大阪市長としてまだほとんど何もやっていないうちから、国政進出だとか言い出している。大阪都構想の実現などと言って。

しかし、これまた地域主権や大阪都構想では、現状の問題の解決にはならないのです。

そもそも、リーマンショックで景気が悪化し、デフレも加速したものと思われます。そんな状況下では、財政出動して民間を助けるのが普通の政策だろうと思います。

しかし、そこで財政再建を優先して緊縮財政すれば、地方自治体のレベルでも経済滅茶苦茶になり、財政がかえって悪化するのではないでしょうか?

もちろん、自治体は政府と違って貨幣を発行することはできませんので、デフレ対策としていくらでも財政出動して良いと言う意味ではありません。

だから、地方がすべきことは、もちろん中央からの税源移譲などではなく、中央からお金をひっぱってくることなのです。デフレの状況下では。

景気が悪いと税源を移譲されても、税収は少ないのです。法人税など、赤字の企業は払わなくて良いだけですから、景気が悪いと一気に落ち込みます。

したがって、現状では、彼らが言うような地域主権的な発想、税源と権限の委譲は解決策にはなりません。

中央政府が国家規模で財政出動を行う、そのことによりまずはデフレを脱却して、その後に各自治体も財政再建と言う流れしか無いと思います。

いずれにせよ、彼の業績きちんと検証せずに、つまり、首長としての肝心な能力を示す業績部分について全然見ずに、一部だけ見て断固支持などとは、とても言えるものではありません。


そして、彼の問題はそれだけではありません。彼は既得権などを批判して、クリーンなイメージですが、はっきり言ってそれはウソ、古い自民党のようなこともやっています。

橋下前知事パー券あっせん者の会社(6億超の府事業受注)赤旗の記事より(こちら

こんなことをしている人間が、府の職員に偉そうなことを言える立場なのでしょうか?また、彼の手腕はすばらしいなどと賞賛したり断固支持したりできるものでしょうか?

彼の首長としての資質については、私は大いに疑問ですし、彼のことを「断固として支持する」などと言ってのけるブロガーもまた、木を見て森を見ずの視野が狭い人なのではないか、そう思えてしかたありません。


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コメント
この記事へのコメント
2008年にはリーマンショックがあったので、その影響で大阪府の経済状況が悪くなったのは間違いないので、その件に関して追記し、一部を書き直しました(PM5:00)。
管理人 | URL | 2012/02/08 (水) 17:14:31 [編集]
どうもこんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。橋下氏についてですが、直近のツイッターでゆとり教育の批判をされているので、そのことについてちょっと書きますと、ゆとり教育で学力は低下しませんでした。間違いです。保守派のゆとり教育批判もそうだけど、今ではほぼ全て間違いだったことがわかっています。たとえば、円周率が3になるとか、OECDの順位が落ちたとか(参加国が増えただけ)、手を繋いでみんなでゴールするというのも都市伝説にすぎませんでした。問題認識が間違っています。
活火山 | URL | 2012/02/08 (水) 17:29:57 [編集]
 活火山さん

コメントありがとうございます。なんと、円周率=3はウソだったのですかー。つい先日も職場でその話題になったところです。

私も、学力低下した証拠は無いと言う話は聞いたことありましたが、職場でそうだと言ったところ、
「でも円周率を3だよ」とか言う話になってました。

さっそく教えてやろうと思います(笑)。
管理人 | URL | 2012/02/09 (木) 08:24:30 [編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| | 2012/02/10 (金) 19:03:57 [編集]
大阪市と大阪府のHPでケンカみたいになっていたんでしたね。情報ありがとうございました。


リンク切れになっているのが残念です。


知事が大阪府と大阪市の財政比較
ttp://www.pref.osaka.jp/koho/chiji/20110510_husi.html
府HP:平成23年5月10日大阪府と大阪市の借金の残高について


大阪市が風評被害をはらうため論破
ttp://www.city.osaka.lg.jp/zaisei/page/0000129446.html←※リンク切れ
市HP:2011年6月21日大阪市と大阪府の借金の状況について

知事が最終的には借金を認めるも、国と前府知の批判に終始・・・
ttp://www.pref.osaka.jp/koho/chiji/230712_fushi.html
府HP:平成23年7月12日(続)大阪府と大阪市の借金残高について

結局、橋下市長は自分に都合の悪い内容を市役所のHPから消させただけではなく、それを糾弾しようとしている、それが現状だと言うことなのでしょうね。

でも、マスコミがこうした件ではさっぱり騒がず、くだらない批判ばかりやっているのが気がかりです。
管理人 | URL | 2012/02/10 (金) 19:46:13 [編集]
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