右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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ユニクロを叩け!
ネット上では花王の不買運動がもりあがっているようです、それも結構ですが、私はああいう反日企業だけではなく、グローバル企業も叩くべき、と言うか、少なくとも積極的に応援するべきではないと思っています。

なぜなら、企業のグローバル化は国民の利益にならないからです。

でも、企業は生き抜かねばならないから、まあしょうがない部分もあるのですが、ならば遠慮がちに申し訳なさそうにやれば良いのに、ユニクロの社長などは、そういう自分たちは世界を相手に戦っているから経営者として偉い、グローバル化に背を向ける内向きな人間のだらしなさが国内の停滞の原因だ!みたいなでたらめを言っているのです。

こういう滅茶苦茶なことを言うのは、犯罪者に近いと思います。

そりゃあ、ユニクロみたいに安い衣料品を売るしか能の無い企業ですから、国内がデフレで不況で失業者が多く労働賃金が安いほうが都合良いでしょう。

こんな企業、日本経済が不調であることの象徴のようなもんです。

なのに、グローバル化をあおって自分たちを正当化している。とんでもない人間です。

そんなアホを昨日のNHKはもてはやしていました。

ようするに、日本はグローバル化する世界の中で生き残っていかなければならず、そのためにはもっとグローバル化しなければならない、とか、9月入学を検討している東大はグローバル化に取り残されないように頑張っているなどと、間抜け丸出しなことを言っていました。

そこで思い出したのがこの言葉。

『いかなる問題も、それを生み出した同じ意識や思考方式によって解決することは出来ない』
  
 アルバート・アインシュタイン


まったくその通りです!

この言葉は、最近よんだこの本の中で、たしか中野氏が同じような文脈で引用していたものだったと思います。

グローバル恐慌の真相 (集英社新書)グローバル恐慌の真相 (集英社新書)
(2011/12/16)
中野 剛志、柴山 桂太 他

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要するに、今の日本経済は、現状の停滞をもたらした一因である意識や思考方式(グローバリズム)で、この現状を解決しようとしている。

グローバル化のせいで問題が生じているのに、その解決方法が「もっとグローバル化」って、あたま悪すぎでしょう(笑)。

若者の職が無い、派遣労働が増えている、労働賃金が下がっている。だから若者が結婚できず、少子高齢化が加速している。

この大きな原因は二つあり、一つはデフレですが、もう一つはグローバリズムでしょう。

資本移動の自由が認められると、底辺への競争が起こってこうなるのは当たり前です。

以下はユニクロ社長のインタビュー記事から彼の発言を引用したものです。

(日本経済新聞11/11/2から引用、ファーストリテイリングの柳井正会長へのインタビュー)「ユニクロ」のグローバル化の目標は:売上高に占める海外の比率を、今の15%から2015年までに50%以上にする。

(中略)日本企業のグローバル対応をどうみるか:ものすごく遅れている。(中略)経済の国境はとうになく、グローバルな体制を取らない経営者は失格だ。

 地方の繊維小売業だったわが社は外に出るしかなかったが、これからは規模や業種を問わず、どの企業も海外に出なければ生き残れない。

 TPP(環太平洋経済連携協定)を巡る動きを見ていると、日本人は甘いな、と思う。交渉に入る前からあれはダメ、これはダメと言っていてどうするのか。

 国を開く以外に成長の術はなく、成長しない国は沈没するしかない。

 国内の産業が空洞化するという指摘もある:企業がつぶれたら雇用どころではない。勘違いしないで欲しいが、資源がない日本がそこそこの国でやって来られたのは、国際化した大企業が頑張ってきたからだ。

 中国とインドにはあわせて30億人がおり、10年以内に欧米より厚い中産階級が生まれる。僕には「ゴールドラッシュ」にみえる。まだ日本には、ヒト、モノ、カネ、技術のすべてがある。

 日本の膨大な借金を考えれば、今の円高が続くわけがない。円が暴落する前に手を打たないと、日本は2等国に成り下がる。(以下略)

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もう言っていること、すべてがでたらめばかりですが、一つだけ文句をつけておくと、

国内の産業が空洞化するという指摘もある:企業がつぶれたら雇用どころではない。勘違いしないで欲しいが、資源がない日本がそこそこの国でやって来られたのは、国際化した大企業が頑張ってきたからだ。

たしかに、ユニクロみたいな企業でも急に倒産したらそれはそれで困るが、雇ってやっているのだから、賃金安くても我慢しろと言っているようにしか聞こえません。

一番間違っているのは、国際化した大企業が頑張ってきたからと言う部分ですが、この人、戦後の経済を完全に勘違いしていると言うか、たんなる無知と言うか、どうしようもありません。

戦後の大企業が世界に商品を売ってかせいでいた頃は、まだグローバル化していません。企業の海外移転はすすんでいませんでした。だから国内が豊かになったのです。

1ドル360円の固定相場の頃、つまりブレトン・ウッズ体制の頃は国際間の資本の移動が制限されていましたし、日米貿易摩擦が問題になるまで、自動車の現地生産は少なかった。

企業は海外移転などできずに、自国内でものを作って売ることしかできなかった。

その結果、国内の労働者の賃金が上がらないとものが売れないから、企業はちゃんと雇用を守って賃金もたくさん払っていた。だから発展したのです。

それが、ブレトンウッズ体制崩壊で資本移動が自由になり、日米貿易摩擦その他で現地生産が増え、動労賃金の安い国やものが売れそうな国にどんどん企業が逃げていって、つまり大企業のグローバル化が進みすぎた結果、現在の日本の状況をもたらしたのだ。

このグローバリズムが今の日本の問題を引き起こす要因になっているのは間違い無いでしょう。

グローバル資本主義が国民経済を破壊しているのです。

なのに、企業はもっとグローバル化しろと、それが解決方法だと言うのは、キチガイとしか思えません。

そりゃあ、余計に悪くなるだけで、良くなるはずがない。

さらに言えば、グローバル化の時代はもう失敗で終わったのにまだ気づいていないと言うのが驚きです。

リーマンショックとユーロ危機で、グローバル化の時代は一区切りついたのだと言うことに、早く気づかないと、それこそ世界からとりのこされると言うのに、あいかわらず、もっとグローバル化とか言っている。東大すらそんなことがわからなくなっている。そしてNHKがまたひどい・・・

歴史を振り返ると、世界はグローバル化したり収束したりを繰り返しているのだから、常にグローバル化する一方ではないことも知らないのか?

これまでのグローバル化は最終的には世界大戦と言う形で収束したようですが、現在では戦争と言う形での解決方法は無いのですから、再び国際秩序を回復させるために、アメリカは頼りにならないので、日本あたりがもうちょっとリーダーシップを取るべきなのに、自国のデフレすら解決できないのだから、まあどだいが無理な話ですね(哀愁)。


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コメント
この記事へのコメント
ユニクソ
このユニクソの社長は、この日本と言う国で商売して成功したのに、まったくその日本と言う国に感謝する気持ちも無く、自分の商売を成功させてくれた日本国民や国家にたいして、何か恩返ししようなどと言う気持ちのかけらもない、とんでもないキチガイです。

経団連も昔のおじいさんたちは偉かった。

今の経団連は、努力せずに政治工作ばかりやっているクズじじいの集団です。
抜刀隊 | URL | 2012/02/04 (土) 16:41:48 [編集]
この記事を読ませていただきました
率直な感想を述べさせていただきますと、この記事からは 『どうして雇用が失われ、所得が伸びないのか』 についての責任が、まるで生産拠点を国内に置かない企業が悪いのだと言わんばかりだなと感じました。
日本が自給自足できる国であり、日本製品が高くとも価値があり売れるというのならば、貴方の言うように海外に生産拠点を移さなくとも問題ないでしょう
しかし現実はどうでしょうか?
いくら海洋資源の宝庫だと言っても、まだまだコスト面で実用化は難しい。よって、自前で資源を獲得することはまだできない。
日本製品が、とくに電気製品などが劣勢なのは御存知だと思いますが、ああいったモノほど競走が激しいものはなく、売れ行きが価格によって大きく左右されるものはありません
したがって、国内生産では太刀打ちできないがために、安い労働力を求めて海外に生産拠点を移す
需要の見込める新興国に生産拠点を移すのも、同じ理由だと考えてもらっても大きくは間違っていないでしょう
このように、いまの日本には重商主義を貫けるような条件がなく、やればコストがハネ上がり苦しくなる。
さらに、雇用も増えるどころか失われることも考えられますから、ますます景気は悪化してしまうでしょう。
したがって、内側に引きこもることは『したくともできない』のです。
もっとも、賃金でなく今の生活水準を落とす覚悟があれば、その限りではありませんが。

自由 | URL | 2012/02/04 (土) 17:52:46 [編集]
追記
字数が心配だったので区切らせてもらいました
もう一点、気になるところがあります



>戦後の大企業が世界に商品を売ってかせいでいた頃は、まだグローバル化していません。企業の海外移転はすすんでいませんでした。だから国内が豊かになったのです。


まだグローバル化していなかったのは、貴方の言うように資本の移動が主な理由ではなく、『単純に賃金が低く』国内で生産したほうが競走力があったからです。
そこにきてモノが不足していましたから、国内の潜在需要も豊富にありました。

すなわち戦後の復活は、海外需要を安い人件費を武器に奪い外貨を稼ぎ、それを原資に不足していた多くのモノを求めることが可能になったことで、国内の消費も活性化したと考えたほうが自然です。
ですから、仮に資本の移動が自由であったとしても企業の海外移転は考えられず、むしろ自由だったならば外資が押し寄せた可能性もあったでしょう

自由 | URL | 2012/02/04 (土) 18:19:51 [編集]
>抜刀隊さん

おっしゃる通りでございます。ありがとうございます。

手抜きレスのようで申し訳ありませんが、こういうコメントはレスが楽で、また共感いただいてはげみにもなり、助かります。感謝です。



>自由さん

字数制限があるかどうかわかりませんが、あまり長いのは遠慮してもらっています。場合によっては削除しますが、今回くらいでしたら大丈夫です。

一応、ブログ本文の3分の1~4分の1程度の文字量を目安にしています。

>この記事からは 『どうして雇用が失われ、所得が伸びない
> のか』 についての責任が、まるで生産拠点を国内に置かない企業が悪いのだと言わんばかりだなと感
> じました。

これは1つの立派な要因じゃないですか?でもやっぱりそう簡単にこんなこと言うのは、日本国の一員のくせに、日本国の仲間と言う意識が希薄なんでしょう。

日本企業の社会的な役割とか考えていない証拠だと思いますよ。私のようなナショナリストから見れば、ほとんど犯罪者です。

トヨタの社長などは、そう簡単には海外に移転しませんとニュースで語っていました。少なくともそういう努力はしていると言う姿勢を見せていると言う点で、トヨタの社長は偉いと思いましたよ。さすがユニクロのアホ社長とは違うなと。

だから、トヨタのように頑張っても限界があるのはわかりますよ(本当に頑張っているかどうか知りませんが)。でも、ユニクロみたいなのは頑張ってもいないでしょう。

もちろん、それだけが原因とは思っていませんよ。

日頃書いているように、デフレのせいや、あとは株主中心主義のせいとかもあるでしょう。あと、儲かっているくせに賃金に反映させず内部留保をため込んでいる企業が多いのも問題だと思います。

もちろん、おっしゃるように外に出て行くのはしょうがない部分は多いと思いますよ。

だから企業の好きにさせていてはいけないと思います。どうするかは、色々あるでしょう。政府が国内で企業がやってゆけるように環境をととのえることは重要と思います。円高をなんとかするとか、デフレを解消するとか。

何も政府がグローバル企業を徹底的に規制しろとか(少しはやって良いと思いますが)、企業の側が努力や自主規制するなり、消費者が不買運動するなりとまでは言いませんが、何か国際的な規制を考えるのも必要と私は思います。

企業側の言い訳や正当化の与太話ばかり聞かされるのはうんざりです。

いや、規制なんかしなくて、そういう企業はもうほうっておいて、国内を重視する産業を優遇するなり内需拡大で雇用を創出するなりの方向へむかうほうが健全でしょうね。

もっと内需を拡大すれば良いだと思います。現実に輸出なんてGDPの10%少々にすぎないのですから、その程度の輸出産業がいかにも国の経済をささえているみたいなウソはやめて、そんな企業はほうっておく、出て行きたければ出て行けば良いくらいに思ったほうが良いと言うことかもしれません。

重商主義なんかやれって言ってませんよ。むしろそんなことはやめたほうが良いでしょう。うまく行くはずありません。

>内側に引きこもることは『したくともできない』のです。

したくてもなんてウソでしょう。したいと思っているなら、どうしてユニクロの社長はこんな偉そうなんですか?引きこもっているやつは無能だみたいに言ってますよ。

逆でしょう。経営者らが無能だから出て行くんでしょう。国内で売ることもできない、生産することもできない、現状に適応するだけで、現状を打破できない無能な経営者だと言うことですよ(あえて自由主義者の得意な言い方を真似しましたが、本当にそう思っている訳ではありません)。

>もっとも、賃金でなく今の生活水準を落とす覚悟があれば、その限りではありませんが。

だいたい、国内に残ってやるから、賃金か生活水準を落とすかどっちかを覚悟しろなんて、とてつもなく傲慢な話でしょう。

無能な経営者は楽してもうかるようなことばかり考えて政治工作ばかりしている、それを恥ずかしいとも思わないからこんな傲慢なことが言えるのでしょう。あなたがそうかどうか知りませんが。

後半の話ですが、戦後の復興の話は人件費が安いと言うことより、為替でしょう。1ドル360円ですから。

そう考えると、今が問題なのはグローバル企業の経営者が無能なだけではなく、円高と言うことも大きいでしょうね。

だから、日銀には円をもっとすってデフレを脱却すると同時に円高も解消されるから、それをやれといつも言ってます。

しかし、経団連やグローバル企業の経営者連中も、そういうまともなことを主張しないで変なことばかり言っているのは、やっぱり彼らは頭が悪くて無能なんじゃないですか?

いずれにせよ、グローバル化で生じた問題をグローバル化で解決などできません。

グローバル化とは逆のほうこうへ向かうのが正解です。

だから、グローバル企業の言う通りに国内や貿易ルールを「改革」してはいけないのは間違いありません。

NHKは間違っています。

だいたい、これから先、アメリカもヨーロッパも不景気なのに、輸出したくたってものは売れませんよ。

アジアだって市場は小さいでしょうし、良いものは売れず安いものしか売れないでしょう。

だからユニクロみたいな安物はアジアで売れるかもしれませんが、そんな産業が日本をささえてくれるはずもないので、まあ放っておけば良いのかもしれません。
管理人 | URL | 2012/02/04 (土) 20:30:09 [編集]
私も以前は、日本の不況は財政支出の拡大と金融緩和で切り抜けられる。そう考えていました。いわゆる内需拡大ですね。
どうしてそのように考えていたのか、それは、社会主義寄りの学者の経済学しか知らなかったからです。
ここでは長くなるので説明することはできませんが、今の私は以前の私のことを未熟であったと言い切ることができます。
今の貴方は以前の私とそっくりです。
だから、いまの私が何を言っても、その本質が理解できなくても仕方がありません。
もう少し視野を広げてみると、いずれ岩田氏や三橋氏に疑問を抱くようになるでしょう。
自由 | URL | 2012/02/05 (日) 09:37:39 [編集]
まず、戦後の日本の貿易依存度(輸出・輸入)は、どちらもずっと10%前後です。これは他国と比べて、低い水準です。このような国はアメリカくらいです。豊富な購買力(内需)によって、成長した国ですよ。「日本人の目が肥えていて、いい製品を買う。だから成長した」と言う統計屋も、少なくありません。
その国に対して、外貨を稼いで成長したなんて、言い過ぎでしょ。

また、一口に、グローバル化と言っても、様々なグローバル化がありますね。

世界各国が不況だから、自由貿易のうまみが余りありません。にもかかわらず、底辺への競争というものが存在する。

法律・慣習のグローバル化もありますね。
その国の哲学・国民性・価値観にあった法律・慣習ではなくなるのが問題。安全基準や著作権の期間を他国に改正を迫るアメリカは、よろしくない。
TPP?んー、イクナイ。

投資のグローバル化、金融商品の自由化もあります。
CDSなどの金融商品が存在し、裸売りなどを許す状況がありますが、現状は、過度な自由化していませんか?

個人的には、基本的にグローバル化に否定しませんが、グローバル化に批判的な方は、自由主義の中にもいるんですけどね。クルーグマンとか。

他の経済学者さんで上げると、スティグリッツさん、宇沢弘文さんも、TPP・グローバル化に批判的ですよ。

ちなみに、その自由主義派のクルーグマンが、日銀のせいで日本はデフレが続いていたと、批判してますけどね。
ジョナサン | URL | 2012/02/05 (日) 13:06:33 [編集]
>自由さん

なんか、私が社会主義の経済学しか知らないからみたいな書き方されましたが・・・

いえいえ、経済学の種類(学派?)の問題でしょうかね。国家観や常識、価値観の話だと思いますが。

むしろ経済学だけで考えてしまうから、そういうおかしな結論になるのではないでしょうかね?

いずれにせよ、グローバリズムで生じた問題をさらなるグローバル化で解くことはできない、それは間違い無いと思います。

何も問題など生じていないと言われるなら、話は終わりですが。


>ジョナサンさん

突っ込みを入れて下さいまして、ありがとうございます。アメリカの自由主義者の学者でも、リーマンショックの後にはその重大性に気づいて言うことが変わっているのに、日本の経済学者さんその他はあいかわらずみたいですね。

まあ、ユニクロだけ叩いてすむ話でもなく、たしかに、企業はしょうがない部分が多いと思います。

なので、経済学の狭い枠組みだけではなく、もっと広く世界秩序をもう一度考え直すくらいの意識が必要なんじゃないかと思います。

そういう若い知識人も出てきているので、とても期待していますが、なんせ少人数なのが残念なところです。
管理人 | URL | 2012/02/05 (日) 15:47:49 [編集]
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