右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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フィードバック
フィードバックとは「結果に含まれる情報を原因に反映させて調節をはかること」と言う意味で、もともとは電気回路の話などで使われる電子工学の用語だったと思う。

この用語は、私の分野(生命科学系)でも使われる。たとえば、多くのホルモンはフィードバックによる分泌量の調節が行われており、高校の生物の教科書にも書いてある通りです。

例えば、脳下垂体前葉から甲状腺刺激ホルモンが放出されると、甲状腺からチロキシンと言うホルモンの分泌がおこります。

この場合、甲状腺刺激ホルモンの放出が「原因」で、チロキシンの分泌が「結果」となります。

そして、「チロキシン(=結果)」には「脳下垂体前葉からの甲状腺刺激ホルモンの放出(=原因)」を抑制する働きがあります。つまり、これがフィードバックです。

しかも、原因が結果にさかのぼって原因を抑制するものを特に「ネガティブ・フィードバック(負のフィードバック)」と言います。

チロキシンが過剰に分泌されるのを抑制するメカニズムです。こうした調節により、ホルモンは過剰にならないように制御されています。

逆に、結果が原因を促進するものを「ポジティブ・フィードバック(正のフィードバック)」と言います。結果としておこることが、その原因にさかのぼって、さらに結果を促進するわけです。

で、ここから話はいきなり経済の問題に突入します(笑)。

経済におけるインフレもデフレも、単純に考えると、いずれもポジティブ・フィードバックがおこり、一度はまるとどんどんそれが加速(悪化)の一途をたどるものだと思います。

何がデフレの原因で結果かを決めるのは難しいですが、今仮に、デフレの原因を単純に物価の下落としましょう。

物価が下がる結果として、貨幣の価値は上がりますから、お金を使わないほうが良い。そうなるとモノが売れない。そうなると景気悪化でリストラ。そうなると、労働賃金の下落と失業者の増加。そうなると、ますまずモノが売れないのでますます物価が下落する・・・

これが増幅されつつ循環するわけです。まさにポジティブ・フィードバックと言えるでしょう。

さらに、インフレも同じで、これと逆のことがおこるわけです。

では、どうすれば良いか。

これは、市場に任せっぱなしにしているからこうなるのです。

ここで必要なのは、ネガティブ・フィードバックの機能です。経済で言えば、大規模に市場にさからって逆のことをしなければならないのです。

そこで、政府の介入が必要になってくるわけです。

従って政府は経済に関しては、ネガティブ・フィードバックを心がける。

誰もお金を使わないデフレの時にはお金をばんばん使ってフィードバック・ループを逆回転させなければなりません。

今がデフレなのだから、政府は市場(民間)と逆に、お金と使い投資し、失業率を減らして労働賃金を上げるような政策をとらなければならない、と言うか、やることはこれだけのはずです。

ところが、現実には世間のポジティブ・フィードバック圧力に負けて、民間と同じことばかりしています。

公共事業を減らし、緊縮財政をとり、公務員の数と賃金を減らせとかそんなことばかりが行われています。

これだけ失業率が高く、労働賃金も下がり続けているのに、どうして公務員を減らし賃金も下げと言う逆のことをするのか、不思議でなりません。

民間が不況で苦しんでいるのだから公務員も同じようにしろと言う考えならば、それはただのひがみ根性で、官と民の役割分担、やることの違い、立場の違いと言うものを完全に無視した暴論です。

その暴論によって、労働賃金がさらに下がり、失業者が増えて労働市場になだれこんできて、自分の首をしめているだけと言うことに気づかないのです。

ゼネコンなど建設業界をつぶしまくった時にも同じようなことが起こったのをもう忘れているのでしょう。

彼らが「政府と癒着」して「甘い汁」をしっているなどと言いがかりをつけて(まあ、多少はあったでしょうが)、その結果として、構造改革により建設業界をリストラしまくった。

で、どうなったか!?

大量の失業者が労働市場にあふれだし、自殺者は増加、デフレが進行して経済が悪くなり、誰もとくをしませんdした。

今、こんどは、東電に大量のリストラをさせようとしています。

ただでさえ景気が悪いのに、どうして今、公務員を減らしたり賃金カットしたり、東電もリストラしたり賃金カットなどと言うのか。

やることが逆になってしまうのは、ものごとの優先順位のとらえ方を完全に間違えているからでしょう。

民意と言うものは、感情的です。

景気が悪い、民間が苦しんでいる、公務員は守られている、俺たち民間が苦しんでいるのにけしからん!とこうなるのでしょう。

しかし、それはほとんどただのひがみ根性です。

原発事故けしからん。電気代の値上げは東電けしからん。だから先にリストラだ!いや、東電解体だ!

今回の大地震による事故がどこまで東電の責任なのか?

その体質だとか利権だとかの批判には私はほとんど何の説得力も感じません。データにもとづかない印象操作だとしか思えないのですが、誰しも「利権」とか聞くと訳知り顔で納得した気分になり、そこで思考停止です。

経済は市場にまかせっぱなしにすると、ポジティブ・フィードバックがかかってしまい、状況がひたすら加速(悪化)するだけです。

だから、政府は民間と逆をしなければならない。

「官から民」ではなく、「官は民と逆をやれ」が現状においては正しいのです。
コメント
この記事へのコメント
最近のパソコンではすっかりお目にかからなくなりましたが、一昔前のパソコンではソフトを使っていたら結構頻繁にフリーズしてました。青い画面を見ることもあったでしょう。

このフリーズも実はフィードバック現象の一側面で、ある操作の結果がソフトの動きに悪影響を及ぼし、ソフト自身が自己解決できなくなってしまう状況と言えます。

このような状況に陥った時、ユーザーは何をしていたでしょうか?そう、リセットボタン(WindowsならCtrl+Alt+Delete)を押す事でした。

恐慌に陥った経済はフリーズしたパソコンと同じで、本来ならば政府というユーザーがリセットボタンを押さなければいけない状況なのです。

しかし市場原理主義者の言うことは、「ソフトウェアには自己解決能力がある!」と主張して、フリーズしたパソコンを放置するのに等しい。下手をすると国民の財産と所得というHDDを壊している状況かもしれないのに…
かせっち | URL | 2011/09/17 (土) 20:02:49 [編集]
パソコンのフリーズもフィードバックとは知りませんでした。フィードバックがおこると固まるようになっているんでしょうかね。

昔は戦争と言うリセットボタンが使えたようですが、今は核兵器がありますから、そう簡単にリセットボタンは押せなくなっていますね。
管理人 | URL | 2011/09/20 (火) 08:10:08 [編集]
ちょっと誤解を生みそうなので、補足。

フィードバックをわかり易く表現すると「因果は巡る」ということ。ある処理の結果が次回の同じ処理に影響を与えるということです。元記事の通り、電子回路ではお馴染みですが、パソコンのプログラムでも処理の結果を最初に戻して次回の処理に使ったりします。

で、大抵の場合、処理の結果を負の方向に戻した方が全体の処理は安定します。これがネガティブ・フィードバックですね。現実世界では為替がいい例です(輸出する→円高になる→輸出しにくくなって輸出が減る→円安に戻る)。

一方で、正の方向に結果を戻すと全体処理は無限大に拡大して歯止めが利かなくなります。所謂ポジティブ・フィードバックですね。バブル経済がいい例です。

要は、処理の結果をブレーキの踏み具合に反映させる方が安定し、アクセルの踏み具合に反映させると歯止めが利かなくなって暴走する、というわけです。

パソコンのフリーズも何かのはずみでブレーキが効かなくなって全体として失敗する、という意味で(ポジティブ)フィードバックの一側面と表現させて頂きました。
かせっち | URL | 2011/09/20 (火) 19:05:29 [編集]
くわしい説明ありがとうございます。私にはちょっと難しいですが(汗)。

いずれにせよ、今の日本経済は悪循環ですから、歯車を逆回転させなければならないのは間違いないと思います。
管理人 | URL | 2011/09/21 (水) 08:30:17 [編集]
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