右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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地震予知!?
さて、今日はちょっと政治ネタを離れてちょっと違う話題を・・・

今回のような大地震が発生すると、デマその他が蔓延することがよくあるらしいが、それと関係あるかどうか、地震にまつわるあやしげな言説について書いてみたい。
(1)地震雲の謎

地震が起こるたびにネットで話題になる(らしい)地震雲と言われているのは、たいていはデタラメらしい。また、世間で言われている地震雲も、たいていは全然違う別の雲、

 地震が起こる
   ↓
 地震の前に変わった雲が出ていた
   ↓
 あれは地震雲だった

こういう思考パターンらしい。しかし、この思考パターンは、ミスタースポック風に言えば、こうである。

110409spock.jpg

実際には、間違った論理も論理の一種なので、正確に言えば「論理が飛躍している」という話であるが。

実は、変わった雲と思っていたものは、比較的ありふれた雲だったのに、地震があった時だけ覚えていて、論理を飛躍させて結論を出してしまっている。

ありふれた現象だからいつもは見過ごしているのに、何か特別なことがあった時だけ覚えていて、その2つに関連があると勘違いしてしまう。「予知夢」や「虫の知らせ」などもこれで説明できる。

ただし、もちろん、地震雲に関しては、理屈の上での可能性までは否定できない。地震発生前に地中からの電磁波が特殊な雲を形成する可能性は仮説としてまともな科学である。しかし、この仮説を証明できるような観察データはいまのところ無いので、あくまで仮説にすぎない。・・と言うことのようである。

以上、この本のP153~158を参照。

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(2)動物の地震予知能力

結論を言えば、これも地震雲と同じ形式の間違い方の可能性が高い。実際に根拠と言われているものは、ちゃんとした根拠にならないと言う話である。

しかし、動物が地震を予知できそうな理屈もそれなりにあるのは確かである。

地震の直前には特殊な電磁波が放出されたりするという現象は科学的事実として存在している。また、動物には人間が見たり感じたりできない周波数の電磁波を感知する能力のあるものもいる。

したがって、この2つから、「動物による地震予知」が可能なのではないか、という仮説が出てくるのは自然だろう。

さらに、世間一般には、動物が地震を予知したとされる現象について割とよく聞く話なので、それが間違いなどと言うと、具体的な事例を挙げて反論があるかもしれない。

たとえば以下のような観測もあるようである。

(1)地震の前にナマズが大暴れすると言う昔ながらの言い伝え。

(2)関東大震災の前には、イワシが川をさかのぼったりネズミがいなくなったりなど動物の異常行動が200例以上も目撃されていた。

(3)阪神大震災や中国の大地震の前でも、鳥などの動物の異常行動がいくつか観察されていた。

これだけ観察されていたら、動物が地震を予知する能力を持っているなんて、明らかだろうと思われるかもしれない。

しかし、そうは言えない。

「動物が異常な行動をした」
「その後に地震が起こった」

と言う2つの事例から、「動物が地震を予知した」と結論するのは、これもミスタースポック風に言えば、こうである。

110409spock.jpg

これも正確に言えば、論理に飛躍があるということなのだが、これは要するに、心理学で言うところの典型的な「関連性の錯誤」と言うやつらしい。

「動物の異常行動」と「地震」と言う2つの事象の関連性を論理的に推論するならば、「地震があった場合の異常行動」と、「地震が無い時(日常的に)に見られる動物の異常行動」についてのデータと比較して、質的に差があるかどうか、統計的に差があるかどうかを比較検討しなければ、まったく意味が無い。

そして、一般に、こういう思考方法はなかなかできないのが普通である。学校で習う訳でも無いし。

要するに、何か特別なことがあった場合にだけ両方が強く印象に残って、そこに関連性を見いだしてしまうというもので、これは、地震雲の話とも同じだし、迷信やジンクスの形成理由と同じである。起こった事例の2つだけに注目して相関関係があると勘違いしてしまう(=関連性の錯誤)、これは、よくあることである。

例えば、1匹の犬が一生に一度、変なモノを食べたり耳に虫が入ったりして異常行動を起こしただけとしても、その地域には犬や猫が何万匹もいる訳だから、毎日何匹かは必ず異常な行動をしているのである。広い地域で見れば、ありふれた行動なのである。

また、地震の前にネズミがわき出したという話が平成5年7月の北海道南西沖地震の前にあったと言われていて、それを根拠にネズミが地震予知したという説を唱えている人もいるが、動物学者は「春をむかるとネズミが活発に動き出すので、毎年この時期にはよく見られるごく普通の現象」だと言っている。

ネズミが大量に変な行動をするということも、地震と関係なく起こりうるという話である。

もちろん、はじめに書いたように、人間には感じられない電磁波を感知してうんぬんということは、仮説としては十分ありえる話なので、完全否定はできないが、今の所、動物が地震を予知できるというような具体的な証拠は無いと考えるのが妥当と思われる。

地震にまつわる不思議な現象も、迷信もジンクスも、いずれも「関連性の錯誤」と言う心理的な作用による勘違いにもとづいている可能性が高い。

と言うことで、地震の時に根拠の無いデマをまきちらかすのは慎みましょう。

以上、この本のP132-135を参照。

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