右余極説
右翼ではなく余り極端でもなく説明したい(笑)
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チベット問題ふたたび!
日頃からマスコミを批判して、マスコミを警戒せよ!とくりかえし言っている私ですが、そのくせ、自分もすっかりマスコミに乗せられていた、ということが最近ありました。チベット問題です。

私は、先日おこったチベットでの暴動のきっかけが、漢民族とチベット人の経済格差がひろがっていることに不満をもったチベット人が起こしたもの・・・というニュース報道をまにうけてしまい、「なんだ、所詮はチベット人も金の話か」「文化的な弾圧や自分たちのアイデンティティーよりも経済的な不平等のほうに怒るのか」などと思ってしまい、いまひとつチチベットの人たちへの共感がおこらなかったということがあります。しかし、これは間違いでした。

私自身のチベット問題への論調としては、中国を非難せよという点では一貫していたとは思いますが、チベット人への認識では多少ブレていましたし、間違いもあったと思います。

チベットでの暴動の原因が「経済格差」であるというマスコミ報道を私はすっかり信じてしまっていたという点で「マスコミに乗せられていた」わけですが、私自身も、いつのまにか日本人の価値観でものごとを見ていたところがあったのだろうと思います。
今から考えてみれば、私に「暴動は経済格差が原因」というイメージを刷り込んだニュース番組とは「報道ステーション」でした。いつもは見ないのですが、たまたまチャンネルを付けていた時に、河野アナが、そんなことをナレーションしていました。それを私はうっかり鵜呑みにしてしまったのです。

どうしてその間違いに気づいたかと言いますと、昨日、書店で「わしズム」を立ち読みした時に、小林よしのり氏と林建良氏の対談を読んでいてそのことが書いてあったからです。

小林氏が言うには、今回のチベット問題に関して根本的な問題が「格差」ということにされてしまっているが、本当はそうではないと指摘しているのを読んだからです。

「鉄道ができて観光客が増えたけど、その利益がみんな漢民族に吸い上げられたから貧しいチベット人の不満が爆発している」という説明がテレビでされているが、本当はそうではなく、チベット人たちは貧しくても厚い宗教心を持って暮らせれば満足できる人たちであって、それを「格差」で説明するのは拝金主義日本人の誤解もしくは意図的なウソだということが書いてありました。

これを読んで、私も今頃気づいたというわけです。どうしても自分たちの感覚、経済的な豊かさばかり追求する感覚で物事を見ているようです。日本でも格差の問題が話題になっていますが、経済的な豊かさ以外にさしたる価値を持てていない日本という国の問題もここにあるのではないかと思います。

平等よりも格差を望む弱肉強食好きな拝金主義者は、やっぱり金を稼ぐことくらいにしか価値を感じないから、格差拡大を望み、税金も払いたくないのでしょう。だから小泉・竹中路線、ネオリベ路線を押し進めたがるわけです。

それは置いて・・・では、チベット問題を経済格差の問題としてゆがめて報道しているテレビとは一体何か!

それは同じく「わしズム」の「テレビご意見拝聴」というコーナーに載っていました。このコーナーなかなか面白いです。

3月17日(月)の報道ステーションによると、工作員加藤千洋はこう解説したそうです。

「チベット鉄道が開通して観光客がどっと増え得たりして、チベット全体では景気もよくなってんですよね。ただその果実の分配がですね、やはりビジネスに長けている漢民族の方により厚く与えられている。どうして自分たちにその果実が回ってこないという、チベット民族の不満、これは確かにあると思いますね」

しかし、考えてみれば、あのデモはチベット仏教の僧侶たちが多く参加したものでした。彼らがまさか、「俺たち僧侶にも金をよこせ!」などと言ってデモをするとは思えませんから、私も少し考えればわかったはずなのに、マスコミによる刷り込みとは恐ろしいものがあります。

で、その後、工作員加藤氏は、「中国政府は良かれと思ってチベットを統治しているけれども支配されているほうは不満を持つ」みたいな話をしているというのです(「」内の引用は正確な表現ではありません)。

中国がチベットに対して行ったのは、100万人規模の大虐殺、民族浄化であり、侵略・征服、文化的虐殺であって、そのことへの抗議が第一に決まっているわけです。

どこまでも「中国の良心」を無邪気に信じる加藤氏は、一体どういう頭の構造をしているのか、彼が中国から金をもらっているとか脅かされているのでないとしたら、一体どういうオツムなのか不思議で仕方ありません。

ただ、報道ステーションの歪曲報道にこの私も簡単に乗せられてしまうということは、日本に住んでいて私自身も少なくとも経済的な豊かさを求めるのはどこの国の人間にとってもあたりまえという感覚が染みついていたから、「自分たちの文化を何より大事にするチベット人の気持」がわからなくなっていた部分があるのかもしれません。

日頃から偉そうなことを書いているくせに、恥ずかしい限りですが、そういう自分たちの文化に誇りを持つチベット人を何とか応援したい、というか、中国をなんとかしなければならないと思います。

ところが、日本はどうかと言えば、北京オリンピックの開催を無邪気に喜んでいます。

こんなコラムを読みました。


【スポーツコラム】中国におもねる日本スポーツ界

 4月15日付の産経新聞には政治、経済、外交など多方面の立場からチベット騒乱と北京五輪の関連性を論じる記事がちりばめられていた。

 「開会式欠席は現実逃避」との見出しは各国首脳が相次いで北京五輪開会式欠席を表明したことを受けて、ハドリー米大統領補佐官の「単に開会式に行かないと言って責任逃れをするのではなく、影響力を行使すべきだ」との発言から引き出された。首脳の開会式不参加は政治とスポーツを混同しない巧みな手段とも受けとれるが、中国への効果的なメ圧力モとは思えない。米国はブッシュ大統領が開会式への参加をほのめかしていることから、チベット問題を五輪と切り離し、まずは中国当局とダライ・ラマ14世との対話で解決を図ろうとしている。

 日本はどうか。福田首相は「五輪と関連づけるべきではない」としながらも、具体策は打ち出していない。正論では評論家の西部邁(すすむ)氏が「政治はスポーツ」という考えのもと、許されざる民族問題を抱える中国が五輪を開催することを祝うのは「文化的小児病」と問題視。「米中のいずれを宗主とするか、二頭宗主体制もよいのではないか、と構えるような日本の外交は、スポーツ(冗談)のようなものである」と、日本の立場表明を説いている。

 中国については国際面で「騒乱の再発を警戒し、チベット人に対する締め付けを強化している」と現状を伝え、「国際社会から寄せられた批判に対し、中国当局は強硬姿勢を崩していない」。世界経済での自国の強さを盾に、何事もなかったかのように五輪開催を迎えようとする経緯は、食品問題でもみられた中国方式である。

 果たして、人権に限らず無謀な姿勢を貫く国に選手を送り、祭りを祝うことが筋の通ったことなのか。中国への不信感が強まる中、社会面の記事に呆れかえった。スポーツ用品メーカー「ミズノ」会長で日本オリンピック委員会(JOC)の水野正人副会長が中国通信社、新華社の取材に応じたときの発言だ。中国食品の安全性に関し「(日本国民は)少し心配しているにすぎない」とし、「最も心配しているのは五輪入場券を買えないこと」と語った。巨大市場である中国におもねる。商業主義に陥り、日本国民の真意を覆う。これが日本スポーツ界の立場である。(運動部次長 小田島光)

最近の財界人というのは、本当に質が下がったと思います。本多宗一郎や松下幸之助と、たとえば奥田や御手洗を比較してみれば明らかなように、人間の質そのものが大きく劣化しています。オリックスの宮内などほとんど犯罪的なレベルです。

このミズノの会長の水野も、どうしようもない拝金主義者、自分の商売のことにばかり熱心な男のようです。

というか、何より日本国民も無邪気にオリンピックを楽しみにしている、これは本当に、ホイジンガの言うところのピュエリリズム(文化的小児病)そのものでしょう。

文化的に幼児化している、すなわち文化というものの価値がとことん低下してしまっている日本人が、自分たちの文化を誇りに思い何より大事にするチベット人の気持など、やはりわからないのかもしれません。

日本人はチベット人から学ぶところが多いのではないか、この問題では、そう強く思いました。

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コメント
この記事へのコメント
日本政府も、大企業も、メディアも中国の金&圧力に

洗脳され正義の心まで買収された敵!!

偽情報に振り回されて真実を見逃さないように

何度も言う、人の命、人権は汚れた金より重いとな

フリー・チベット~正義に神のご加護あれ。
武士道 | URL | 2008/04/25 (金) 15:30:10 [編集]
こんばんわ
金銭を奪われるのと、心を奪われるのとでは人間として国としてどちらが損失なのか?日村さんのブログは、日村さん自身の試行錯誤が伝わって来るので、私もいろいろと考えさせられます。
きつ | URL | 2008/04/25 (金) 17:39:07 [編集]
日村さん、報道ステーションの内容信じていたのですか・・・。v-16あの番組は信用できるようなものはほとんど無いのでは?私が見るときは、必ず批判的視点から出しか見る事は出来ません。其れでなくても日本のメディアは日本人を洗脳させようとしか思えない様なものが多すぎます。

ま、でも、嘘に気づけてよかったですね。(笑)
今回のチベット問題で、日本の人権団体と称する輩が殆どと言って良いほど声を上げていません。この問題で、本当の正体を炙り出す事が出来て良かったかと思いますよ。

ブログ界でも、この問題でハッキリと二つに別れてしまっていて面白いです。日村さんの、勇気のある『勘違いしてました告白』に拍手!! 
やっぱり今日もブログランキング、クリッククリックです!!
とまき | URL | 2008/04/25 (金) 20:08:24 [編集]
意外なんですが
日村さんも報道ステーションを見ているのですね。

いえ、私テレビを全く見ていない(専らゲーム用)もんですから…。
ろろ | URL | 2008/04/25 (金) 23:06:06 [編集]
見事な軌道修正ぶりです
決して皮肉ではありません(笑)。
私は日村さまの「常に自分自身を疑う」ような繊細な思考プロセスに魅力を感じていますので。
チベット問題を思うとき、私はいつも台湾有事を想定してしまいます。中共がいずれ台湾に攻め込んだとき、日本は好むと好まざるとにかかわらず、米中の全面戦争に巻き込まれ、本土は戦場と化すのではないかと。
悲観的過ぎますか?
ROM太郎 | URL | 2008/04/26 (土) 00:57:24 [編集]
チベット議連も何も言わない。何故?
匿名 | URL | 2008/04/26 (土) 02:36:39 [編集]
> 武士道さん
>日本政府も、大企業も、メディアも中国の金&圧力に
>洗脳され正義の心まで買収された敵!!
>偽情報に振り回されて真実を見逃さないように

いや、まったくおっしゃる通りで、わかっていたつもりだったのですが、ボーっとテレビを見ていると知らないうちに洗脳されていたようで、恐怖すら感じますね。


>きつさん
私もブログをやるようになって、色々とものを考えるようになりましたが、やっぱり試行錯誤の連続ですね。どこか自分の考えは本当に正しいのかというところが常にあります。経済問題など社会科学は検証不可能ですからね。マスコミもこの私の謙虚さをもうちょっと見習って欲しいものですね(笑)。


>とまきさん
報道ステーションの内容を信じていたわけではないのですが、たまたまテレビがついていて、それが報道ステーションだったと、意識して見ていなかった分、無意識に頭に入ってしまったということです。恐ろしいもんですね。見るときは構えて見るんですが、何気なく見るというのが一番アブナイですね。そういう点で、ワイドショーをぼうっと見ている人たちは、かなり洗脳されていることでしょうね。


>ろろさん
まあ、報ステを見ていると、だいたいムカっとなってチャンネルを変えるかテレビを消すんですが、たまたまでして・・・ちなみに私はゲームはしませんが。


>ROM太郎さん
いや、お恥ずかしいから何やらで・・・でも過去のブログを振り返っても、私も不変ではありませんから。小泉首相についてだって、郵政民営化についてだって、際よからおかしいとわかったわけではありません。常にどうなんだろうとか、自分の考えは正しいのかな?と心のどこかにはあるつもりなので、今後もどうなるかは、自分でもわからないところがあります。
管理人 | URL | 2008/04/26 (土) 23:08:42 [編集]
中華人民共和国長野県
http://www.youtube.com/watch?v=0pfyGRV-t_8

聖火リレー 長野駅前モニュメントを占領する中国人

この動画を友達や家族に見せてください!
チベット派の日本のマスコミ関係者(勝谷さん、宮崎さん)や海外のマスコミにも知らせてください。
日本の警察や政府はここまで腐ってしまっています!!
中国人の横暴はまったく放送しない日本のマスコミもです。
この国は本当に日本なんですかね?
昨日の放送を見る限り、日本では無くて中国ですよ!
名無し | URL | 2008/04/27 (日) 06:13:24 [編集]
暴れる中国人
【長野聖火リレー】ペットボトルを投げる支那人
http://dogalog.excite.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48051149/48051149peevee153227
名無し | URL | 2008/04/29 (火) 18:46:29 [編集]
私は軽率で無知な人間ですが
ここ二年ほどはまったくテレビを見てませんので
報ステ加藤の「経済格差に不満」説明を知ったときは
またかよ!と舌を打ったものです。

TVで一億総白痴化ってのは
遠い昔に言われたものですが
日村さんほどの識者を煙に巻いてしまうなんて
まさに今現在のTV番組は白痴化が強化されてるようですね。
ビリー・ザ・マッド | URL | 2008/04/29 (火) 21:10:48 [編集]
>ビリー・ザ・マッドさん

どうもコメントありがとうございます。

私が見ていた時は女子アナが淡々と原稿を読む感じだったので、うっかり騙されました(笑)。私が見たときは加糖しは出ていなかったので、別の曜日だと思います。金曜日?ちゃんと見ていなかったので覚えていませんが。

いずれにしろ、なんとなく見ていると洗脳されてしまうのが普通でしょうねー。
管理人 | URL | 2008/04/29 (火) 21:36:33 [編集]
日村さんお返事ありがとうございます。

http://shadow-city.blogzine.jp/net/2008/04/post_c82f.html#more

↑こちらのプログを読んで思ったのですが
ネットでの情報処理と
テレビとのそれとは
脳の働きが根本的に違うようです。

ではまた、応援しております。
ビリー・ザ・マッド | URL | 2008/04/30 (水) 20:40:15 [編集]
ビリー・ザ・マッドさん、こちらこそ、ありがとうございました。
管理人 | URL | 2008/05/02 (金) 08:43:00 [編集]
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